日本でまさかの拳銃を使ったタクシー強盗発生! キャッシュレス化で現金をもたない仕組み作りが一番の解決策 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■日本で拳銃を使用したタクシー強盗が発生したという報道が世間を騒がせた

■海外ではタクシー料金絡みで乗客と揉めて事件になるケースもある

■日本ではキャッシュレス化によって女性のタクシードライバーが増えている

いまどきのタクシーはそこまで現金をもっていない

 2024年5月29日夜、埼玉県川口市で拳銃のようなものを使ったタクシー強盗事件が発生した。当該運転士は犯人から発砲され重傷を負っている。いままでのタクシー強盗は刃物を使ったものが目立っていたなか、「拳銃のようなもの」を使い、しかも実際に発砲したこともあり、全国レベルで注目され、メディアも連日報道していた。

 この事件の直後、乗り合わせたタクシーのベテラン運転士によると、「あの運転士は脇腹を撃たれたみたいだね。見てのとおりヘッドレストから上は防犯のためアクリルで囲まれているので、強盗犯も頭に直に拳銃をつきつけることはできないからね。そのかわり運転席と助手席の間はスカスカでしょ。ここから拳銃つきつけて発砲したようだね」と話してくれた。

 乗車したのはトヨタ・クラウンコンフォートをがベースのトヨタ・クラウンセダンのタクシー。たしかにセンターコンソールボックスの上はただの空間となっており、運転士さんのいうとおりスカスカとなっている。これがいま都内辺りでは主流となっている、トヨタ JPNタクシーではクラウンセダンの比ではなくスカスカ感が増している。

 しかし、運転士さんは、「いまどきのタクシー運転士なんて現金持っていませんよ。キャッシュレス決済も増えてきているので、私なんかはつり銭としてトータルで1万円ぐらい持っている程度だよ」とさらに話してくれた。

 今回のタクシー強盗事件の報道でも、メディアは「いまどきはキャッシュレス決済が進み、昔ほどタクシーに現金はないのになぜいま?」ということも伝えていた。

 現金決済が主流のころは、給料日直後の週末など、都内ではタクシー1台あたりの営収(営業収入)が10万円前後になることも珍しくなく、そのほぼすべてが現金となっていたので、タクシー会社では自衛手段として現金を分散して保管するように指導していた。現金を分散することで、万が一の事態が起こったときに被害を最低限に食い止めるためである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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