ライドシェアの普及前にするべきこととは
営業区域が変わることはある?
さまざまな事情によって決まるタクシーやライドシェアなど旅客輸送の営業区域は、かつて市や群の単位で決められていました。
しかし、市区町村の合併、道路の整備、人口の変化など、その場所の環境やタクシーの需要・供給は時間の経過とともに変化します。このような状況や環境の変化に応じて、営業区域が変更されることがあります。
ただし、営業区域を決める際の基準が明確に定められているわけではないため、いま現在でもタクシーの需要と供給のバランスがとれていない営業区域があるというのが実情です。
タクシーの供給不足によって始まったライドシェアだが……
ライドシェアは、タクシーが不足する地域・時期・時間帯におけるタクシー不足状態を解消するために、地域の自家用車や一般ドライバーが有償で運送サービスを提供する「自家用車活用事業」です。
道路運送法第78条第3号の「公共の福祉のためやむを得ない場合」として、地域の事情や状況に応じて国が「自家用車活用事業」の許可をしています。また、その範囲を順次拡大しています。
ライドシェアについては、さまざまな意見があり、今後どのように基準などが変わっていくのか気になるところですが、ライドシェアを導入する前に、大胆な営業区域の見直しや規制緩和なども必要なのではないでしょうか。