犯罪レベルの事案になる例も
●オービス
借りたクルマが高性能車だったり、運転が楽しいスポーツカーだったりすると、ついつい飛ばしたくなる気持ちもわかります。しかし、オービスを光らせてしまうような速度域で走らせてしまうのはさすがにアウトです。オービスに撮られたのは借り主でも、出頭命令の書類が届くのはオーナーの自宅。
なかにはこの段階でもオービスに撮られたことを認めず、最後には「ばっくれて」しまうようなケースも。借りモノのクルマでオービスを光らせて、その挙げ句、「ばっくれ」てしまうなんて信じられないと思われるかもしれませんが、実在します。そのあとの展開がどうなるか、考えればわかるはずなのに……。
●乗り逃げ
まさかそこまで……と思いきや、借りたクルマを返却しないどころか、そのまま乗り逃げ。挙げ句転売してしまうケースもあります。個人間カーシェアリングは「性善説」に基づいていないと成立しません。とはいえ、乗り逃げされてしまうリスクがあるのはさすがにいかがなものかと思わざるを得ません。
この手の借り主は言い訳のボキャブラリーだけは一流です。騙されてはいけません。こうなると、もはや犯罪レベルで悪質な行為になってきます。
●まとめ:個人間カーシェアサービスの問題点とは?
レンタカーやカーシェアリングとは似て非なる「個人間カーシェアサービス」。前者は法人が所有しているクルマですが、後者は個人が所有しています。つまり、身銭を切って購入したクルマなのです。不特定多数の人が運転するわけですから、乗り方や扱い方も人それぞれ違います。自分のクルマは大切にするけれど、他人名義のクルマはやりたい放題という人も実在します。
いうなれば、貸す側にとっては、個人間カーシェアはハイリスクさがつきまとうサービスであり、借りる側にとっては個人のモラルが如実に表れることを認識する必要がありそうです。