ハッチバックのヤリスを圧倒! 改良されたヤリスクロスに乗ったらバカ売れも当然と思える中身だった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■2024年1月にトヨタ・ヤリスクロスは一部改良を敢行

■主にデザインやインテリアの仕立てを変更している

■1カ月で売れるヤリスシリーズの半分以上をヤリスクロスが占めている

新しくなったヤリスクロスは驚き満載!?

 2024年1月に一部改良を行ったトヨタ・ヤリスクロスに試乗した。今回の改良ではアッパーグリルの意匠変更、コンソールボックス付フロントソフトアームレストの採用などが行われている。

 試乗車は最上級となるハイブリッドZアドベンチャー。1.5リッター直3エンジンは新世代ダイナミックフォースタイプとなり、これにモーターが組み合わされている。軽量3気筒エンジンは伊達ではなく、乗り出してすぐその軽いイメージに驚かされた。カローラ系などに搭載されるハイブリッドユニットは1.8リッター4気筒エンジンベースということもあり、筆者としてはどうしても重たい印象を持ってしまっていたが、軽量な上にモーターアシストもかかるので速いという印象も強く受けた。

 筆者は現行カローラセダンの改良後モデルを所有している。ハイブリッドではないので、搭載エンジンは1.5リッター直3ダイナミックフォースエンジンとなる。知り合いのほとんどは3気筒と聞くと、「軽自動車みたいな音がするの?」と聞いてくるが、そのような音はよほど高回転までまわさないと車内には聞こえてこない。世代の古い1.8リッターエンジンを搭載した前期型から乗り換えたときは、やはり「軽いエンジンだなあ」というのが第一印象であった。

 レンタカーとはなるものの、ハッチバックのヤリスハイブリッドを運転したことがあったのだが、基本的にヤリスクロスのものと同じユニットながらここまで印象が異なるとは思ってもみなかった。ハッチバックのヤリスでは法人ユースも多いので、やはり燃費重視でまとめあげているのかもしれない。

 カローラセダンでは同乗者からも「静かだねえ」といわれるぐらい遮音性が高いのだが、ヤリスクロスではエンジン音が結構車内に入ってきて驚いた。ある人は「ヤリス系とカローラ系の車格の違いを感じるね」などといっていたが、ハッチバックのヤリスならまだしも、ヤリスクロスではもう少し遮音性が高くてもいいのではないかなと感じたが、そんな印象を吹き飛ばすぐらい軽快に走ってくれた。

 ダッシュボードはハッチバックのヤリスでは全面カチカチする硬い樹脂なのだが、ヤリスクロスでは一部ながらソフトパッドが採用されている。計器盤は全グレードデジタルタイプを採用。筆者の愛車であるカローラもオプションでデジタル計器盤にしており、一部警告灯表示などが異なるようだったが、ほぼ同じものだったので、あくまで個人的には新鮮さを感じることはできなかった。

 シートは「エアヌバッグ+合成皮革」を採用。ヤリスクロスに限らず、最近は合成皮革の性能が向上しているので、筆者も次回の乗り換えでは合成皮革シートを選ぼうかな、などと考えている。座り心地もかなりいいものであった。

 短時間の試乗ではあったものの、「これは売れるはずだ」と感じさせるものであった。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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