新型フリードに乗ったらシートもラゲッジも格段に進化! 価値は室内空間にアリ!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ホンダ・フリードがフルモデルチェンジを迎えて事前試乗が行われた

■室内空間は大きな進化を遂げている

■新型フリードのパッケージについて詳細を解説

視界が良く車両感覚がつかみやすい

 空間を求めるならより大きなクルマには敵わないし、コンパクトさを求めるなら日本のホンダにはパッケージングにとても優れた軽自動車もある。

 そんななかでも幅広い世代のユーザーから圧倒的な支持を得ているフリード。ホンダは新型フリードでは「お客様がちょうどいいといってくれる“ちょうどいい”」を守りつつ、さらに実用使いに優れるモデルへと攻め、磨きがかけられていた。サイズはほぼキープ、走りは最新の2モータ-ハイブリッド「e-HEV」を新たに搭載し全方位で動的質感が向上。だけど快適性は“セカンドシートベスト”で開発、というのが何より優しくて新しい。ドライバーにとってはワインディングベストなモデルではないかもしれないけれど、ちっとも退屈なわけではない。

 モデルラインアップはベースモデルの呼称を「AIR(エアー)」に改め、クリーンで洗練されたデザインを採用。フォルムはスクエア感が印象的でデザインを演出するディテールも直線的。大きめなサイドガラスやボディラインによって見るからに扱いやすそうな親近感を醸し出している。これに対し「CROSSTAR(クロスター)」も基本的なフォルムは変わらぬもののアウトドアテイストを進化させている。フロントマスクの大型のグリルとシルバーの加飾、ボディの四方に黒のガーニッシュを纏い、先代以上に力強さやタフさを表現。アクティブなカーライフを想像したくなる。

 新型フリードの価値は室内空間にあるといいたい。

 インテリアは水平基調のデザインを採用。先代よりも圧倒的にスッキリとまとまり、樹脂や人工皮革を採用しているトリムの質感も整えられ、ファブリックシートのカッチリとしていながら柔らかさがモダンな雰囲気を引き立てているようだった。

 運転席の前には大型のデジタルスクリーンが配置され、ステアリングホイールの内側で視認できる。運転に必要な情報を優先/集約して少ない視線移動で確認できるのだ。ステアリングのスイッチの操作性も向上させている。

 センターパネルも大型で表示も大きくて見やすい。シニア層にも優しいはずだ。その下にはシフトレバーのほか、エアコンやシートヒーターなど直感的に操作したいものを物理的なスイッチで採用している。収納スペースも豊富だけど、充電ソケットの基本装備が減っているのが少々残念。

 前述の水平基調の造形は大きなフロント、サイドウインドウにも活かされ視界が良い上に車両感覚がつかみやすい。これは同乗者にとっても水平感覚が頼もしく、クルマ酔いをしにくい設計でもある。


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