この記事をまとめると
■ウインカー(方向指示器)は公道を走る上で欠かせない装備だ
■デザインや構造上見やすい位置に設置できない車種が存在する
■トヨタ・ハリアーのウインカーの位置が見づらい位置にある理由も解説する
ウインカーの位置は法律で決められている
クルマを安全に運行するには、自車の走る方向を他車に明確に伝えて、互いの意思疎通をハッキリと行う必要がある。
その方法のひとつが方向指示器(通称ウインカー)だ。交差点の右左折や車線変更など、車両が進行方向を変えるときは、必ず方向指示器を作動させる。方向指示器を作動させずに進行方向を変えると、交通事故の危険が高まる。
方向指示器の取り付け位置も大切だ。後続車や歩行者から見やすい位置に装着せねばならない。とくに最近は、ミニバンやSUVが増えて、ドライバーの視線が全般的に高まった。方向指示器を低い位置に装着していると、後続車からの視認性を悪化させてしまう。
その意味で方向指示器の取り付けが難しいカテゴリーは軽トラックだ。小型/普通車サイズのトラックに比べて荷台が低く、その上側にはアオリと呼ばれる枠が装着されるため、方向指示器やブレーキランプを低いリヤバンパーに内蔵させる。これは仕方ないが、後続車からの視認性はよくない。
バンタイプの軽商用車とこれをベースにしたワゴンなら、見やすい位置に装着することも可能だ。かつてホンダが扱っていた軽商用車のアクティバンは、方向指示器やブレーキランプを低い位置に装着したが、これをベースにしたワゴンのバモスは取り付け位置を高めていた。小型/普通商用車のハイエースも、方向指示器やブレーキランプを比較的高い位置に装着している。
リヤゲートの開口幅を最大限度に確保して、コストも抑えたい場合は、商用バンでもトラックと同じく低い位置に装着するのが合理的だろう。それでも安全を考えると、取り付け位置を高めることも検討したい。