この記事をまとめると
■ノートオーラがマイナーチェンジを敢行
■グリルやホイールのデザインをはじめインテリアも改良された
■オーテック仕様や助手席回転シート採用モデルも合わせて改良された
デザインを一新し新色も追加!
「小さな高級車」というカテゴリーは昔から存在するが、パッとしないモデルが多く、セールス的には失敗すると言われていた。
そんなジンクスを打ち破ったと言えるのが、大人気コンパクトカーである日産ノートe-POWERのプレミアムバージョンである「ノート オーラ」だ。
同車はベースとなったノートよりボディをサイズを拡大して3ナンバーとして、大胆なプロポーションやワンランクもツーランクも上の装備を多数採用し、まさに「小さな高級車」だ。売上も上々で、年間11万台ほど売れているノートシリーズのうち、おおよそ40%がノートオーラとも言われているほど。また、スポーツ志向が強いユーザーには、ノート オーラNISMOまで用意されている。
今回はそんな人気モデルである、ノート オーラがマイナーチェンジを実施したので、詳細をお伝えしよう。
このたび改良が入ったのは、主にデザイン面となっており、とくに特徴的なのが、フロントグリルとアルミホイールの意匠変更だ。
フロントグリルは、新時代のデジタルVモーションを採用し、日本の伝統工芸を感じさせるデザインを取り入れ、グリルをヘッドランプ下までワイドに広げる工夫を施している。また、クルマの存在感を引き立てるとともに、ヘッドライト下には、ボディカラーと同色、またはダークメタルグレーのアクセントを施し、先進感漂う仕立てとしている。また、ウイング形状のフロント・リヤバンパーを取り入れて、e-POWERが誇る俊敏な走りを表現する形状とした。
新デザインのホイールは、見る角度によって光と影が織りなす移ろいが美しく変化する、モダンで先進感のあるユニークなデザインを取り入れている。また、ボディサイドの風の流れをスムースにして高い空力性能にも寄与するという。
インテリアでは、グレイッシュブラウンの色合いが特徴の大型狩猟犬をモチーフとした内装色「ワイマラナー」を新たに追加。モデル名「オーラ」のアルファベットをモチーフにしたモノグラム柄のジャガード織物と合皮のコンビネーションに、ブルーグリーンのステッチを施した、オリジナリティあふれるユニークなシート地を採用し、高級感ある風合いを演出している。
また、内装色「ブラック」においても、新たな色味の木目調フィニッシャーを採用し、あわせてインストルメントパネル、アームレスト、ドアトリムクロスを落ち着きのある色味に変更したという。
ボディカラーは、プレミアム感とドイツの深い森を疾走するイメージでデザインした新色「フォレストグリーン」にスーパーブラックを掛け合わせたトーンをはじめ、2トーンカラーとモノトーンカラーを新たに設定している点もポイントだ。
機能面の改良も注目だ。
例えば、運転席のパワーシートを新たに全車標準装備としたほか、リフターやリクライニングの調整幅を広げ、より多くのユーザーに最適なドライビングポジションを取れるようにしている。また、グローブボックスは容量を拡大し、収納スペースを上下2段に仕切ることで、取扱説明書やティッシュボックスなど、かさばりやすいものがすっきりと収納でき、利便性を向上している点も見逃せない。
さらに、後席ではUSB電源ソケットにタイプCを採用し、夜間でも差し込み位置が分かるようにリングライトを追加する配慮もされている。
これらの改良は、「90th Anniversary」にも反映されているほか、オーテックが手掛ける、ノートオーラ「助手席回転シート」も同じ内容が取り入れられる。