ひとりドライブのときに聴きたくなる曲
3曲目は、2020年に結成された日本の4人組バンド「Subway Daydream」が歌う「The Wagon」。タイトルはワゴンですが、歌詞では中古のクルマとなっていて、主人公は夜の街をこのクルマを運転しながら、大きな悩みごとを抱えてあてもなく走っている光景が浮かんできます。若いころに、同じような経験をした人はきっと多いのではないでしょうか。
バンドのメンバーはまだ若い世代ですが、1980〜90年代の音楽の影響を受けたと思われるサウンドがどこか懐かしく、透明感のあるヴォーカルが心揺さぶる名曲です。
4曲目は、広瀬アリスさんと眞栄田郷敦さん出演のテレビドラマ「366日」の元になった名曲として、同名である「366日」が大ヒット中のHYから、アルバム「Hanaemi」に収録されている「Kurumani Notte」。おそらくいまは会えなくなってしまった元恋人とよく走った道をドライブしている主人公が、見え隠れする思い出に動揺しつつも、気丈に前を向こうとしている様子にせつなさがあふれてしまう曲です。大切な人との別れを経験したことのある人なら、一緒に見た景色や一緒に歌った歌がよみがえって涙してしまうかもしれません。ひとりでゆったりと、クルマを走らせたいときに似合いそうです。
5曲目は、一般道のドライブではないのですが、ブオンブオンと駆け抜けていくレーシングカーが浮かんできてテンションが上がる名曲といえば、PUFFYの「サーキットの娘」です。1997年発売のこの曲は、ヤマハの「ビーノ」のCMソングとして流れており、ノリのいいテンポと歌詞で思わず口ずさんでしまう人も多いのではないでしょうか。
「サーキットには魔物が住むから」なんて歌詞もあって、作詞・作曲・編曲を手がけた奥田民生さんのユーモアとセンスが感じられます。一般道でのドライブのときにかけてもピッタリな曲です。
ということで、聴いているうちについついドライブに出かけたくなるような、ドライブの描写が映える名曲をご紹介しました。