スイフトが売れに売れるインド市場! スズキがインドで最強を誇るワケ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■インド国内でも新型スズキ・スイフトの販売が開始された

■インドでスズキは「マルチスズキアリーナ」と「ネクサ」のふたつのブランドをもつ

■スイフトが新型になったことでそのほかのプレミアムコンパクトも性能向上や質感アップが期待される

ついに新型スイフトをインドで発売

 2023年のデビュー以来、日本国内でも好調な販売となっているのが新型スズキ・スイフト。スズキは2024年5月9日付けでインド国内でも新型スイフトの販売を開始したとアナウンスしている。リリースによると、2005年にインド国内にて生産販売を開始させて以来、インド国内での累計販売台数が297万台にものぼっており、インドでの現地子会社となるマルチスズキの主力モデルになっているとしている。

 インド国内では全長を4m以内に抑えた、小さいトランクのついた4ドアセダン、「ディザイア」という派生モデルがあり、デリー市内では圧倒的にディザイアを多く見かけるが、前出の累計販売台数にはディザイアは含まれていないというから、インドでどれほどスイフトの人気が高いかがうかがえるというもの。

 また、スイフトはインドでライドシェア車両、つまりフリート販売でも台数を稼いでいるので、それにより297万台という累計販売台数を築きあげたといってもいいだろう。

 ところでインドにおいてスズキは「マルチスズキアリーナ」と「NEXA(ネクサ)」という2チャンネル体制で販売ネットワークを構築している。スイフトを扱うのはマルチスズキアリーナとなり、ほかにはワゴンR(日本モデルとは異なる)、セレリオ(コンパクトハッチバック)、S-プレッソ(SUV風コンパクトハッチバック)、アルト(日本モデルとは異なる)、エルティガ(MPV/多目的車)、ブレッツァ(コンパクトSUV)、EECO(商用バン)がラインアップされている。比較的カジュアルなモデルが揃っているのが特徴といえよう。

 一方のネクサ店で扱うモデルは、バレーノ、インビクト(SUV)、グランドビターラ(SUV)、ジムニー、フロンクス(SUV)、XL7(SUV風ミニバン)、シアズ(コンパクトセダン)、イグニスとなっている。

 黒基調でシックにまとめられた外観店舗をデリー市内で見ることができるが、その雰囲気はレクサスディーラーに近いものを感じる。ラインアップ車種を見てもトヨタブランドに対するレクサスのような、ブランドこそスズキのままだが、レクサス車に相当するようなプレミアムなモデルをラインアップする高級ディーラーがネクサ店といっていいだろう。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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