いまはガラスルーフの採用がトレンドになっている
・サンルーフの需要が少なくなった背景
まず、サンルーフの需要が少なくなる変化についてだ。メーカーに聞くと、これは喫煙者が減っていることが大きく関係していると思われるとのこと。いまではそういった光景も減ったが、昔は「お父さんとタバコ」はセットのようなものであった。受動喫煙が騒がれる前は、子どもの前でもタバコを愛煙するのが一般的な光景だったのだ。
つまり、ファミリーカーの車内でタバコを吸うときに、サンルーフは換気アイテムとして有効な機能を有していたのだ。窓を開けると直接顔に風が当たるし、不便なことも多い。サンルーフならば直接顔に風が当たらず、換気をしながら日差しを感じて開放感を得ることができる。
ただ、喫煙者が少なくなった現代では、ファミリーカーの屋根が開く必要度が小さくなったというのが背景にあるといえる。
・最近はガラスルーフがトレンド?
しかし、サンルーフのような開放感を味わいたいという需要はファミリーカーにまだまだあるようだ。そのような需要を満たすために最近増えているのが、ガラスルーフだ。サンルーフよりも大きな面積をガラスで覆われたガラスルーフは、とても開放感のある景色で車内を演出してくれる。
ルーフ面積が大きいということもあり、まだミニバンでは見かけることが少ない装備だが、SUVを中心にその数を増やしている。サンルーフより広々とした空を見ることができるガラスルーフは、今後ミニバンでも増えてくるかもしれない。
クルマのジャンルそのものに流行り廃りがあるように、装備にも流行り廃りがある。今後ファミリーカーにはどんな装備がトレンドとなっていくのだろうか? そのような部分も注目していきたいところだ。