この記事をまとめると
■日本中に押しボタン式の信号機が設置されている
■交通量に応じて信号が変わる間隔を変えているので時間帯によって変わる時間が異なる
■押せば必ず信号は変わるので遅いからといって無視するのは厳禁だ
どうしてすぐに押しボタンは反応しない?
押しボタン式の信号機は、さまざまな場所で見かけることがあり、ボタンを押したことがある方も多いのではないでしょうか。そんな押しボタン式信号は、ボタンを押してすぐに信号が変わることもあれば、ボタンを押したのにもかかわらずなかなか変わらないこともあります。また、時間帯によってすぐに変わるときと待たされるときがあります。今回は、押しボタン式信号がなかなかわからない理由について解説します。
信号機の役割と種類
そもそも信号機は、道路における危険防止と交通の安全と円滑または交通公害を防止するために設置されています。よって、道路を利用する際は、危険防止および事故防止のために、信号に従わなければなりません。
また、信号機には、次のような種類があります。
・定周期式(プログラム多段式)
・押しボタン式(歩行者が道路を安全に横断するための信号機)
・半感応式(主道路横断の歩行者や自転車および従道路からの車両があった時のみ主道路の信号を赤にする信号機)
・全感応式(交通量に応じて青の秒数を一定限度伸縮させる信号機)
押しボタン式の信号がなかなか変わらない理由とは?
歩行者を安全に横断させるために設置されている押しボタン式信号機は、ボタンを押してすぐに変わるときと、しばらく時間が経過してから変わるときがあります。なぜ、ボタンを押してすぐに信号が変わらないのでしょうか。
警視庁によると、押しボタン式の信号がすぐに変わらない理由について次のような回答を公表しています。
「押ボタンを利用するたびに、すぐに信号を変えてしまうと、自動車の流れを乱し渋滞が発生することが懸念されます。よって、自動車交通量が多い場所では、隣接する信号機とのタイミングを考慮して信号を変えています」
大阪府警では次のような回答を公表しています。
「設置されている箇所により異なりますが、通常は、ボタンを押してから6秒から10秒程度で信号が青色に変わります。なお、幹線道路などで隣接する信号機と同期を取る必要がある箇所では、すぐに変わらない場合もあります」
つまり、交通量に応じて、すぐに変わるか変わらないのかが異なるということになります。