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性能は十分! 値段も激高! 見た目だって強烈! それでもポルシェが「スーパーカー」と呼ばれないワケ (2/2ページ)

性能は十分! 値段も激高! 見た目だって強烈! それでもポルシェが「スーパーカー」と呼ばれないワケ

この記事をまとめると

ポルシェは最高峰のスポーツカーでありながらスーパーカーという扱いを受けていない

■理由のひとつに「もともとはGTカーメーカー」だったという経緯がある

■スーパーカーと並んでも引けを取らない唯一無二の風格がポルシェにはある

ポルシェはなぜスーパーカーではないのか

「昔からポルシェはスーパーカーの仲間に入っていない感がありますが、なぜでしょうか」。

 編集部から投げかけられたテーマですが、いってしまえば「GTカーメーカーだったから」にほかなりません。いまでこそSUVやEVセダンまでラインアップしているものの、それまでは「実用性」を犠牲にしない「そこそこスポーティ」なGTカーですから、スーパーカーのようなキラキラしたクルマとは一線を画しているわけです。

 すると、バイザッハファンからは「959を思い出せ!」とか「カレラGTだってV10ミッドシップじゃ!」「911GT3なんて3000万円以上ですよ!」といったシュプレヒコールがあがりがち(笑)。ですが、ポルシェに言わせたら全部GTなわけで、スーパーカー要素なんてこれっぽっちも含まれていないのです。

 無論、スペックを並べ立てれば、ポルシェは時代ごとに超一流のデータを引っ提げているわけで、スーパーカーの横に並んでも恥ずかしくないばかりか、凌駕することだってしばしば。ですが、性能さえよければスーパーカーかといえばちょっと違う気がします。スーパーカーの定義には人それぞれあるでしょうが、なかでも「危うさ」みたいな匂いは欠かせない要素かと。

 どこもかしこも完璧で、「これなら安心して300km/h出せるぜ」なんてランボルギーニってありましたっけ? 120km/h越えたあたりから背中が猛烈に熱くなってきて「本当に324km/h出して大丈夫かいな」とF40で経験したことはありませんかね?

 こうした「ちょっとヤバい感覚」がポルシェには微塵も感じられないこと、ご存じのとおりです。ちなみに「ポルシェはいつでも完璧でなければいけない」と、フェルディナンド・ポルシェ博士も遺しているくらいですからね。

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