そういやそこら中にいましたっけ! かつてブームを巻き起こしたクルマのカスタム手法3選 (2/2ページ)

かつてブームとなったカスタムスタイルが一周まわって新しい

スポコン

 もともとはアメリカで日本製のコンパクトなスポーツカーが人気を集め、そのカスタマイズ手法を採り入れたものが発祥となるスポコン(スポーツコンパクト)だが、徐々にそのアメリカノリのカスタムスタイルが中心となり、ワイルドスピードの1作目のヒットも手伝って、派手なボディカラーやエアロパーツ、バイナルと呼ばれるステッカーチューンが主流となった。

 さらに、ドアのガルウィング化や車体下に装着して路面を照らすアンダーネオン、ユーロテールの装着など、見た目の変化を重視するものが多くなってきたが、なかにはエンジンをよりハイパワーなものへ載せ替えたり、本格的なロールケージを装着したりと、性能面でのアップデートを合わせて行うユーザーも少なくなかった。

ハイテックカスタム(スムージング&ビレット)

 こちらもアメリカンカスタムが源流ながら、日本で独自の進化を果たしたもので、アベニールやマークIIワゴン(バン)、カローラワゴン(バン)などをベースに、リヤのナンバーポケットやドアノブなどをスムージング(埋めて平らにすること)し、フロントグリルをビレットタイプのものに置き換えるというものが1990年代前後に流行した。

 この流行は自動車メーカーをも巻き込むものとなり、トヨタは「アメリカンビレット」と称したシリーズを幅広い車種で展開し、ダイハツも「エアロダウンビレット」をアトレーに設定するなど、純正ビレットカスタム車が多く登場するほどの人気ぶりだったのだ。

 今回紹介したカスタムスタイルは、いまではあまり見かけることがなくなったものではあるが、若い世代には一周まわって新鮮に映るようで、当時を再現したカスタムを楽しんでいるユーザーも存在している。

 いずれにしても法を逸脱しない範囲で、他人に迷惑をかけなければどんなカスタムスタイルを楽しんでいても問題ないワケだから、自分の好きな道を進むのが幸せといえるだろう。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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