外すのは論外! 付いていても調整しないと効果は半減! 頭を休める役割「じゃない」クルマのヘッドレストの重要性 (2/2ページ)

しっかり調整しないと事故時の怪我率が大きく異なる!

 ヘッドレストが適正位置に設定されていないと、追突事故時の頸部無傷率が2分の1になってしまうというデータもある。

 差し込み式のヘッドレストのクルマは、ヘッドレストの中心が両耳の一番上のあたりになるよう、確実に調整したい(頭を後ろに傾けたときにヘッドレストの上部に乗り上げてしまうような高さはキケンだ)。

 そうした安全面でいえば、アクティブヘッドレストだとさらに効果的。

 アクティブヘッドレストは、後方から衝突された際、乗員の腰がシートバックを押すことで、内蔵された機構が作動し、ヘッドレストが斜め上方に移動する機構。こうした仕組みで、衝突時の首を曲げようとする力(モーメント)が約45%も低減するとされる。

 まとめると、ヘッドレストは、一体式、差し込み式を問わず、適正な高さ(ヘッドレストの中心が両耳の一番上のあたり)で、車両前方=できるだけ後頭部とのクリアランスを狭く設定するのがベスト。

 ちなみに、運転席・助手席のヘッドレストを外して走行するのは、保安基準違反になるので要注意。

 ヘッドレストの役割をよく考えて、もう一度愛車のヘッドレストの位置を確認してみよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
趣味
-
好きな有名人
-

新着情報