16年ぶりにマッチが現役復帰! ラトバラも走る! 影山も立川も参戦! S耐富士24時間レースはドライバーも豪華すぎる (2/2ページ)

引退したドライバーの姿も見られるのが富士24時間

 また、引退したドライバーのレース復帰といえば、2009年でフォーミュラ・ニッポン、2023年にスーパーGTを引退した立川祐路選手も2024年のスーパー耐久シリーズに参戦しており、この富士24時間にも2W Zoomies x GR Garage山口・周南の59号車「2W Yamaguchi GR Supra GT4 EVO」で富士24時間レースに初挑戦。しかも、タイの有力ドライバーとコラボレーションしている同チームにとっても富士24時間レースは初めてのチャレンジとなったが、ST-Zクラスで8位完走を果たした。

 これに加えて、F3やF3000、さらに全日本ツーリングカー選手権や全日本GT選手権で活躍したほか、2012年からはニュルブルクリンク24時間レースにもチャレンジしていた影山正彦選手も復帰組のひとりといえる。

 ここ数年はスーパーGTのGT300クラスに参戦するK-tunes Racingで監督を務めているが、2024年はSHADE RACINGの884号車「シェイドレーシングGT86」でスーパー耐久に参戦しており、この富士24時間レースにもAドライバーとして参戦。激しいバトルの末、見事、ST-4クラスで勝利を飾った。

 一方、ほかのカテゴリーからの参戦といえば、全日本ラリー選手権で活躍している平川真子選手もそのひとりだと言える。平川選手はWECで活躍する平川亮選手の妹で、もともとはレーシングカート、KYOJO CUPなどサーキットを舞台にしたレースシーンで活躍していたが、現在はトヨタ・ヤリスを武器に全日本ラリー選手権のJN5クラスで活躍している。

 そんな平川真子選手が名門チーム、Hitotsuyama Racingの21号車「Hitotsuyama Mercedes-AMG GT4」で富士24時間レースにデビュー。残念ながら平川選手は予選のみの走行となったようだが、それでも同チームはST-Zクラスで7位完走を果たした。

 このように富士24時間レースはマシンだけでなく、ドライバーの顔ぶれも多彩な一戦で、まさに年に一度の祭典となっているのである。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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