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夏の車内は想像以上のヤバさ! 車両火災もありうる「クルマのなかに置くべきでないもの」8選 (2/2ページ)

夏の車内は想像以上のヤバさ! 車両火災もありうる「クルマのなかに置くべきでないもの」8選

この記事をまとめると

■真夏の炎天下の車内の気温は約80度に達することもある

■高温となる車内に放置してしまうと大変なことになりかねないものをいくつかピックアップ

■日照部分は触れないほどの高温になることを頭に入れて危険に感じるものは置かないようにしよう

高温下では思いもよらないことが起こる

 季節も6月に入ると雨の日が多くなり、梅雨を意識し始めますよね。じめじめと湿気が増していくのにあわせて気温も上昇していきます。例年どおりなら、6月の後半になると30度を超える日が増え始めて夏の訪れを感じるようになります。

 クルマで夏を迎えるにあたって事前にやっておいたほうがいいことはいろいろありますが、夏の暑い時期の対処法はいまのうちに検討して正しい知識を頭に入れておくほうがいいでしょう。

 とくに真夏日の車内温度の上昇に関しては、最悪の場合、事故になってしまうこともあり得るので、とくに注意しておきたいところです。

 ここでは、高温になる真夏の車内に放置してはいけないものについて、いろいろ掘り下げてみましょう。

■真夏の炎天下では車内温度は80度にもなる

 外気温が30度を超える真夏日の日中に、買い物などで屋根のない駐車場にしばらく駐車して、買い物が済んでクルマに戻ったときにうっかりヒジなどがダッシュボードに触れて「あちぃー!」なんていうシーンはもう風物詩みたいなものですが、叫んで済むならまだマシで、金属部分に触れでもしたら火傷してしまうこともあるでしょう。

 実際の実験では、室外気温が30度のとき、直射日光が当たるダッシュボード付近では70〜80度に上昇するという結果が出ているそうです。日本の最高気温の記録は41.1度らしいので、そのときの室内温度はどれくらいになっているでしょうか?

「サウナは90度のところもあるんだから、それより低いなら火傷しないでしょ」なんていう意見もたまに聞きますが、サウナで温めているのはお湯で、間にある空気が良い具合に防いでくれているので、一定の時間なら火傷するほどの温度になりません。しかし、クルマの場合は日光によって直接ダッシュボードなどが熱せられるので、その部分は確実に70〜80度になっているんです。

 そんな高温に晒されたら、ふだん固形のものも溶けてしまい、液体は気体になって膨張することも大いに考えられます。

 以下は、とくに危険な状態になりかねないものを挙げていきましょう。

■炭酸飲料

 まずは軽い(?)ものから。身近で破裂したという話は聞いたことありませんが、炭酸飲料のペットボトルは意外と危険な存在かもしれません。

 そもそもペットボトルの容器の原料である「PET」素材の耐熱温度は50度だそうです。しかもなかに入っている液体は炭酸入りです。炭酸飲料は熱で炭酸ガスの発生が活発になり圧力が高まります。常温であれば最大まで圧が高まっても耐えられるように作られていますが、それが高熱と合わさった場合は、その耐圧性が崩れても不思議ではありません。

 万が一でも破裂した場合の被害がなにげに甚大なのも見過ごせない部分です。なかの飲料が室内に撒き散らされた状態を想像してみてください。クルマを買い換えようと思ってしまっても仕方ないでしょう。

■エアゾール・スプレー缶

 ヘアスプレーやパーツクリーナーなどのエアゾール缶と呼ばれるスプレー缶も危険をはらんでいます。これは実際に事故が起こったという話を聞いたことがありますので現実度は高いと感じています。

 エアゾール缶というのは噴霧圧発生用としてLPGやDMEといった可燃性の液化石油ガスが使われています。これも常温であれば缶の耐圧の範囲で破裂は起こりませんが、温度が80度にもなる環境での保管は安全の保証範囲外です。実際に缶の注意書きにも「火気と高温に注意」と赤字で書いてあります。

 これは破裂で窓ガラスが割れたという事例も聞きますので、その破壊力の大きさは想像できるでしょう。

 クルマいじりが好きな人ならパーツクリーナーや潤滑剤をクルマに常備している人も少なくないと思いますが、間違ってもダッシュボード上やリヤウインドウの真下には置かないようにしましょう。

 また、揮発性の高い消毒用アルコールのスプレーボトルも置くのはやめておいたほうがいいと思います。

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