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ずーっとトップを独走してきたN-BOXがやや危うし!? ライバルに迫られる理由は「同門」の人気車登場にあり (2/2ページ)

ずーっとトップを独走してきたN-BOXがやや危うし!? ライバルに迫られる理由は「同門」の人気車登場にあり

この記事をまとめると

■2024年4月分の車名別新車販売ランキングが自販連と全軽自協から発表された

■ホンダN-BOXの販売力が落ち気味なのが数字から見てとれた

■N-BOXを見に来たユーザーがほかのモデルに流れている傾向も見られる

N-BOXがいよいよ危ない!?

 ここのところ、自販連(日本自動車販売協会連合会/登録車)、全軽自協(全国軽自動車協会連合会/軽自動車)がそれぞれ発表する、単月締めでの車名(通称名)別新車販売ランキングを登録車と軽自動車を合わせて(含軽統計)みると、「日本一売れているクルマ」の名をほしいままにしてきたホンダN-BOXが追い込まれる月が出てくるようになった。直近では2024年2月単月にて2位のスズキ・スペーシアにはわずか1500台弱まで迫られるなか、かろうじて軽自動車だけではなく、含軽統計でもトップとなっている。

 そして2024年4月単月の統計をまとめると、2位のトヨタ・ヤリスにわずか1200台弱まで迫られるなか販売トップを死守していた。2024年2月は同じ軽自動車であり、しかもライバル車となるのでまだわからないでもない話だが、2024年4月は登録車のヤリスにわずか1200台弱まで迫られている。この様子はもはや「かろうじてトップ」という表現が似合うほどで、いままでどおり日本一売れているクルマであっても、N-BOXは先代モデルほどの勢いがない様子がうかがえる。

 N-BOXについて、2024年4月単月がこのような結果となったのにはいくつかの背景が考えられる。まずは事業年度末となる3月に「実績として計上」しすぎたというものがある。ただ、2023年3月に2万7811台販売しているのに対し、2024年3月は前年同月比73.2%となる2万360台に終わっている。過去のN-BOXに比べればあきらかに勢いを失っている。

 さらに考えられるのがWR-Vの3月末発売である。WR-Vとしては初めてのフルカウント月となる2024年4月の販売台数は2238台となっている。WR-Vは月間販売計画台数3000台に対して、4月22日時点での累計受注台数が1万3000台というヒットモデルとなっている。メーカーとしては、売れ筋について中間のZグレードとしているが、販売現場で聞くとXグレードがかなりよく売れているとのことである。

 スチールホイールでもいいというならば、ホンダセンシングやオートエアコンなども標準装備となり、支払総額で250万円を切るというXの人気が高いのは、最量販グレードかどうかは別としても説得力のある話。N-BOXのカスタム系ではそれと同じぐらいか、それ以上の支払い総額となる。WR-Vは軽自動車ユーザーや軽自動車を検討していたひとが購入するケースも目立つとのことなので、N-BOXをWR-Vが喰ってしまったこともあると筆者は考えている。

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