2024年問題に挑むトラック業界! 「荷物の積み降ろし」「トラックそのもの」「給油機」とさまざまな方法で対策は進む!! (2/2ページ)

給油機や連結トラックでも対策!

 また、ガソリンスタンドなどに置いてある給油機械のブースでは、「なるほど」という話を聞いた。展示してあったのはクルマを運転する人ならば誰でもお馴染みの給油機。軽油に特化したものであり、さらに運送会社敷地内に置くタイプだったので金銭表示もないようなシンプルなものであった。話によると、自社敷地内に軽油タンクと給油設備を備えることで、それまでガソリンスタンドへトラックをもっていき給油を行い戻ってくるという面倒がなくなり、時間節約にもつながるので、2024年問題対策の一助になるとの説明を受けた。

 また、会場にはダブル連結トラックも展示されていた。一般的な大型トラックがさらに同じ大きさの荷台を連結して走行することで、1台のトラックで2台分の輸送力を賄うというもの。これは2019年より本格導入されていたのだが、2024年問題が顕在化してくるとにわかに注目を浴びるようになったようだ。実証実験の結果では、通常の大型トラックに比べて運転士の数は約5割削減、CO2排出量は約4割削減したとのこと。

 現場のオペレーション改革を進めるのも大切なのだが、やはり「労働時間が減っても現状維持かプラスアルファ」となるような賃金体系の大幅改善、そして新しい時代に即した仕事量にするなど、全体の見直しもぜひ進める必要があるのはいまさらいうまでもないことだろう。すぐに「デジタルが解決する」と耳障りのいいキャッチが飛び交うが、世の中はそんなに甘くはないのである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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