首都圏に向けて水産加工品を運ぶデコトラ乗り! 夜間特急便の仕事ぶりに密着取材した (1/2ページ)

この記事をまとめると

■トラックドライバーに密着する本企画

■今回は水産加工品を運ぶドライバーの仕事ぶりを紹介

■生鮮食品を運ぶトラックは夜間便であることが多い

積荷の中心は福島の名産物である水産加工品

 好きなことを仕事にして稼ぐ。これは多くの人にとって人生の重要な選択だ。乗り物が好きでハンドルで稼ぐ。国内の流通を支えるトラックドライバー達がいるからこそ、日常の生活を過ごせているのだ。今回紹介するのは食卓で身近な食材である水産加工品を運ぶトラックドライバー。プロの仕事ぶりを紹介しよう。

 福島県の浜通り地方・いわき市に拠点を構える「小堀商事」。同社を牽引する小堀社長は、中学生の頃からバイト代をはたいて実家のトラックを飾ったという武勇伝をもつデコトラ一筋の剛腕社長だ。創業20年を超え、いまや茨城県高萩市の本社、さらに福島県と宮城県に支店をもち、所有するトラックは50台を超えるデコトラカンパニーへと躍進した。

 今回の主人公、三浦昌行さんは同社の最古参ドライバーで、社長の右腕ともいえる存在だ。プロドライバーの流儀を伝える今回の航海は、首都圏の食卓へ水産加工品を届ける370kmの夜間特急便である。

 三浦さんは朝10時に福島県いわき市の小堀商事いわき営業所に出社。いわき市内の水産加工場から集荷してきたチルドの焼き魚を、愛車である第三風鈴丸に積み込んだ。一旦荷物が途切れたところで、ホイールやサイドバンパーなど足まわりを重点的に洗車したり、運行前点検を済ませていた。

 15時頃に作業を再開。メインの積荷は福島の名産物である水産加工品。隣接する工場から加工品が運ばれ、行き先別にパレットに仕分け。三浦さんもフォークリフトを操り、愛機に積荷を収納。16時30分ごろにすべての積み込みが完了し、夕暮れ時の17時頃に出発。


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