ド派手なデコトラ乗りはなんと串焼きのキッチンカー経営者! バスに1BOXカーにトラックと飾りまくったデコ人生 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ド派手な飾りとペイントでアートアップを施したトラックをデコトラという

■デコトラを愛車にしているオーナーの日常に迫る

■今回は「銀彩丸」のオーナーである後藤さんに話をうかがった

愛車はマツダ・タイタンのレッカー車!

 デコトラといえば、ド派手な飾りとペイントでアートアップを施したトラック、と想像できるだろう。そんなデコトラを所有するオーナーはどんな人なのかご存じだろうか?

「イカツイ」「コワい」という先入観があるだろうが、それは間違いだとキッパリいえる。運送業だけではなく、色々な職業の人がデコトラのあるカーライフを楽しんでいるのも事実。本企画の5回目となる今回は、三重県の有名デコトラオーナーの意外な背景を紹介しよう。

 今回の主人公は、愛知県の西尾張地方で移動販売(キッチンカー)による串焼き屋「可成利屋」を経営する後藤正浩さん。後藤さん所有の趣味車=デコトラ愛車「銀彩丸」のベース車両は、昭和50年式のマツダ・タイタンのレッカー車という、マニアも羨望する真性レトロトラックだ。串焼き屋のオーナーがなぜデコトラオーナーなのか? 深堀りしてみよう。

 後藤さんが子どもの頃、父親もトラックを所有しており、また少し飾っていたこともありデコトラは物心つく頃から身近な存在だったという。祖父と映画『トラック野郎天下御免』を映画館で見て以来、すっかり火が付いた。

 近所のクルマ屋にキャンペーンで来ていた『ベルサイユのトラック姉ちゃん』のトラックも見に行ったそうだ。小学校の高学年でデコチャリ製作を見よう見まねで開始したが、周囲には似たようなことをする友人もなく、お金も場所もいることで断念。プラモデルで改造車を作って遊んでいた。高校生のころにはデコトラ雑誌のプラモコンテストでペイント賞を獲得するくらい、上達していった。

 そして18歳になり速攻で免許取得。父親が飾って乗っていた1BOX車をさらに飾ることに。卒業式にその車両で乗り付けたことで、先生に怒られたという逸話も。その後、専門学校へ行きながら430セドリックを入手し、20歳で大型免許取得。卒業後は冷凍車に乗りたくて念願の運送会社に就職。21歳になるとすぐにフルサイズの大型に乗り換えた。その頃、1BOX車を手放しヨンメリを入手。が、「なにか違うかも……」と違和感を覚え、2年ほどで退職しタイヤ屋に転職する。


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