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「走れないくらいがカッコいい」ってセリフが泣かせる! 少年がすべて独学で完成させた「デコチャリ」の追憶を大人になったオーナーが激白 (1/2ページ)

「走れないくらいがカッコいい」ってセリフが泣かせる! 少年がすべて独学で完成させた「デコチャリ」の追憶を大人になったオーナーが激白

この記事をまとめると

■デコトラに憧れた少年たちによってデコレーションされた自転車がデコチャリだ

■第2次デコトラブームの頃に子どもたちの間にデコチャリが流行した

■ブーム当時にデコチャリを製作した喝飛毘丸さんにお話を聞いた

いじり方はすべて独学! 情報収集に苦労した

 第2次デコトラブームの頃、子どもたちに大流行したデコチャリをご存じだろうか? デコトラに憧れる少年たちが、免許取得前に少しでもデコトラ乗りの気分を味わいたくて、自転車(チャリンコ)にマーカーランプを取り付けたりデコレーションを施したのが、通称“デコチャリ”。いまでは懐かしいデコチャリの知られざる世界を、その界隈では有名人であるオーナーに聞いてみた。

 この画像のデコチャリオーナーは、喝飛毘丸(カットビマル)さん。彼は現在アラフォー世代で職業は会社員だ。当時のデコチャリのニックネームは魑嘩姫丸(ちかひめまる)という。製作当時の30数年前は、ベニヤ板にメッキテープを貼ったデコチャリが多かった。このデコチャリはステンレス製でと思ったものの、当時16歳の少年にそんな技術も予算もあるはずはなく、ベニヤ板に薄いステンレス板を貼って製作したそうだ。

 電飾はLEDが現在ほど普及しておらず、当然のごとくすべてが電球。アースの理屈もわからず、マーカーになぜ1本しか配線がないのだろう? というところから始めた。ヘッドライトは必ず必要だと思い、昔流行ったスーパーカー自転車を廃自転車置き場に探しに行っては譲ってもらったりもしたという。デコチャリの弄り方、工具の使い方や配線などは、親がクルマにまったく興味がなかったためすべて独学。当時はYoutubeやインターネットもない時代なので情報収集だけでも大変だったそう。

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