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乗用車じゃ当たり前の技術ハイブリッド! 大型トラックはいまだ「プロフィア」だけなのはナゼ? (2/2ページ)

乗用車じゃ当たり前の技術ハイブリッド! 大型トラックはいまだ「プロフィア」だけなのはナゼ?

この記事をまとめると

■日野プロフィアにハイブリッド車が設定されて6年が経った

■大型トラックのハイブリッド車が増えない理由を考察

■業者がハイブリッド車を選択しにくい状況にあるのも普及しない理由のひとつだ

メンテナンス費用がトラック業者の懸念点か

 日野が大型トラックのプロフィアにハイブリッドを設定して、早6年。三菱ふそうやいすゞ、UDトラックスなどほかのトラックメーカーからは、いまだに大型トラックのハイブリッド車両は登場していない。

 構造が複雑なため、修理などメンテナンス費用がかかることを心配して、トラック業者が選択しにくいというのも、ハイブリッド車を導入しにくい理由のひとつだろう。従来のディーゼルエンジン車であれば、寿命や燃費などで経費も予測しやすい。ハイブリッド車は従来のエンジン車の構造に加えて、モーターとバッテリー、インバーター(電圧や周波数を変換する)などEVの部品も組み込む必要があるので、部品点数だけでなくそれぞれの制御も絡み合って複雑さを極めるのだ。したがって、故障などのリスクも高まる可能性がある。

 また、車体に流れる電流が50Vを超える電圧となると、自動車整備士の資格だけでなく、電気関係の資格も必要になる。このことも、現場の負担増を考えると導入しにくい理由になるのだ。

 トヨタはハイブリッド車を普及させるにあたって、ディーラーのメカニックに低圧電流(750V以下)の作業取扱の特別講習を受けさせるなど、周辺環境もキッチリと整備している。より本格的な整備をするには、自動車電気装置整備士という特殊整備士の資格も必要となるらしいが。

 こうした整備士に関する教育などもトラックディーラーでも同様の施策をすればいいのだろうが、肥大化する物流業界に対して、トラック整備の環境はまったく追い付いていない状況だ。

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