「デコチャリ」に「デコバン」に「デコSUV」なんてのもマジでいた! デコトラに刺激を受けた昭和の意外な「デコ車」たち (1/2ページ)

この記事をまとめると

■トラックを派手な装飾や塗装で飾るのがデコトラの醍醐味だ

■デコトラといいながらもトラック以外の乗り物がベースの車両も存在する

■この記事ではデコトラの変わり種を紹介する

ベース車両がトラックじゃない……だと!?

 自動車大国日本では、数多くの改造車たちが存在している。その大半がプライベートで楽しむものだが、仕事で使うトラックを改造するという文化も日本には根付いている。そう、デコトラだ。映画『トラック野郎』の大ヒットに伴い、日本中に飾ったトラックが溢れかえったのである。

 デコトラとは、デコレーショントラックの略語である。これは改造車にも造詣が深いプラモデルメーカー、青島文化教材社(アオシマ)が映画によって生まれた大ブームに乗っかり、飾ったトラックをプラモデル化したときにつけた名称。それが瞬く間に広まり、飾ったトラックのことをデコトラと呼ぶことが日本中で定着した。

 日本で生まれた独自の文化であるために、デコトラブームの過熱ぶりは凄かった。そして、トラック以外の車両を飾った猛者たちも数多く現れたのである。それゆえ「(ベース車両が)トラックでなければ、デコトラじゃない」という声も聞こえてくるようであるが、それはもちろん一理ある。

 しかし、デコトラ文化は日本独自のものである。つまり、日本で展開されているデコトラ文化が本物であり正解なのだから、細かな取り決めを作る必要性はない。むしろ、トラックを所有していない者をも刺激するような魅力がデコトラには存在するということに着目すべきだろう。ここでは、そんな変わりダネたちの一部ご紹介しよう。


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