あまり重いと走行不可能! 重い積み荷の巨大トラックは「何トン」まで公道を普通に走ってOK? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■大型トラックは運転するのに技量が求められる

■トラックにはさまざまな制限が設けられている

■公道で走ることのできるトラックの総重量について解説

公道を走る車両の大きさや重さには制限がある

 日本の物流を支える大型トラック。あれだけの大きさを持つ車両を、自由自在に操るトラックドライバーの技術は目を見張るものがあるといえよう。ところが、我が国の道路事情はそんな彼らに必ずしも優しいとはいえない。狭い道路・小さな橋・低い高架など、大型車両の通行が難しそうな場所が少なくないのだ。

 このような実状を踏まえて、道路を走る車両にはさまざまな制限が設けられている。その根拠となる主要な法律が、警察庁の管轄する「道路交通法」と国土交通省が所管する「道路運送車両法」だ。前者は道路を安心・安全に使用するためのものであり、後者は道路を走る車両の安全を維持することに重きを置いている。

 これらに対して、「道路網を整備・維持する」という観点からつくられた法律が、国土交通省所管の「道路法」だ。これに基づく省令(車両制限令)で、車両の大きさや重さが制限されている。その理由は、「道路の構造を保全し、交通の危険を防止するため」だ。これが基準となって、トンネルや橋梁の高さ・道路の幅員や車線の間隔・道路の構造などが決まってくるのである。


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