この記事をまとめると
■高速道路の出入り口には番号が振られている
■数字を振ることで利用者の利便性を向上させる目的がある
■道路計画に沿って振られている場合があるので数字が綺麗に並んでない場合もある
高速道路に振られた謎の数字の正体
高速道路で移動していて「次の番号15の出口で降りて」、「OK…… は? 番号15? なにそれ」という会話になったことありませんか?
これは高速の出口を番号で指示する人がどれくらいいるのか? という話ですが、そもそも高速の出(入)口に番号が振られていること自体を知らないという人は少なくないと思います。かくいう私もそのひとりです。
でも、「高速道路 案内標識」で画像を検索してみると、確かに出(入)口やジャンクションに番号が振られているのを見ることができます。緑地に白文字で行き先の地名が書かれていて、その頭に出(入)口やジャンクションの番号が白地に緑文字で記されています。
ここでは、その出入り口=インターチェンジ(以下IC)とジャンクション(以下JCT)に割り振られた「インターチェンジ番号」について話していきましょう。
■「インターチェンジ番号」とはなんだ?
高速道路には必ず起点と終点があります。そして、その間の要所にICが設けられているわけですが、その起点&終点と間のICごとに「インターチェンジ番号」というものが割り振られています。冒頭で触れた案内標識での白地に緑文字の番号がそれです。
その「インターチェンジ番号」は基本的に起点から1、2、3……と順番に終点まで割り振られています。
たとえば「東北自動車道」で見てみると、起点の川口JCTが「1」で次の浦和ICが「2」、その次の岩槻ICが「3」と、起点から下るごとに数字が大きくなっていきます。終点は青森IC/JCTの「54」で、環状線などの特殊な例を除くと50を超えるのはここだけだそうです。
この「インターチェンジ番号」は、高速道路利用者の利便性を向上させるというのを目的に施行されたもので、とくに日本の地名に馴染みのない外国人がICやJCTの連続性を簡単に把握できるようにという狙いが大きいようです。
■「インターチェンジ番号」はきちっと連番になっていないところがある?
上記の「東北自動車道」の例は基本に則って番号が連番になっている部分をあえて抜き出したもので、実際はその後に続くのは蓮田SA(サービスエリア)&SIC(スマートインターチェンジ)は「3-1」でその次の久喜白岡JCTが「3-2」とすぐに番号振りが変則的になります。
「東名高速道路」の場合は東京ICが「1」ですが、「2」を飛ばして次の川崎JCTが「3」、その次の横浜青葉ICが「3-1」と、「東北自動車道」よりもさらに変則的になっています。