数字が綺麗に続くとは限らない
この変則的な番号振りは道路計画の都合によるもののようです。まず蓮田SA/SICの「3-1」のようにハイフンで枝番が振られているケースについて。これは当初の計画のあとから新規で追加されたICやJCTのために、全体の番号を動かさずに割り振るための方策です。とくに近年新設が進んでいるSICは新しい計画によるものなので枝番が充てられています。
「東名高速道路」の「1」の後で「2」が欠番になるのは、ここに「東京外環自動車道」のJCTを設置する予定が元からあったので、あらかじめ割り振られているというわけです。
その「東京外環自動車道」も主要高速道路のセオリーから外れた法則で番号が振られています。
西側の起点は「関越自動車道」の大泉IC/JCTと共通になっていますが、「関越自動車道」では「2」が振られているのに対して、「東京外環自動車道」では「50」が振られています。共用なのに違う番号が振られている点はひとまず置いておいて、「50」から始まるというのも釈然としません。
勘のいい人は気付いているかもしれませんが、これは環状線ならではの理由といえます。大泉ICはまだ計画の途中のICで、これから「中央高速道路」と「東名高速道路」に接続して「第三京浜道路」を経て最終的には「首都高速道路・湾岸線」に繋げる計画があるので、その分の番号を残してあるというわけです。
いまの時点では大泉IC/JCTが「50」で美女木JCTが「60」、川口JCTが「70」、三郷JCTが「80」とJCTごとに10のキリ番が振られているので、計画中の部分は「中央高速道路」が「40」、「東名高速道路」が「30」、「第三京浜道路」が「20」、「首都高速道路・湾岸線」には「10」というJCT番号が振られるのではないでしょうか。
ちなみに「東京外環自動車道」には開通区間にもかなりの欠番があります。それは「73」や「84」のように今後追加されるICやJCTのために空けてあるという部分もありますが、「53」の戸田西ICの次の美女木JCTの「60」までは1kmしかなく、その間に6箇所のICを設けるのは不可能ですし、SAなどの施設を含めても数字が埋まるとは思えません。これについては謎が残ります。