全車種出荷再開のダイハツはどうなる? 2024年4月の新車販売台数を詳細分析した (2/2ページ)

乗用車も快調になりつつある

 自販連(日本自動車販売協会連合会)による、2024年4月単月の登録乗用車の販売台数は18万1633台(前年同月比94.1%)となっている。2023年はまだ納車までの時間がかかっていたので、3月中に納車したかったけどできなかったぶんがこぼれていたが、改善が進むなかで、前年同月と比べても9割強となっているので、けっして悪い数字とはいえないだろう。

 ただ、2024年に入ってからは1度も前年同月比で100%を超えていない。納期遅延もほぼ改善され、魅力的な新型車も溢れているのだが、販売現場では隙間風が流れているようにも見える。とまらない物価高、社会保険料なども含む相次ぐ増税の話などなど、社会不安が増大するなかで、新車販売の世界にもその悪影響が及んでいるように見えてならない。

 ただ待っていても新車を買うことへの好材料は当分舞い込むことはないだろう。オートローン金利は利上げするしないに関係なく金利上昇懸念が高い。モデル改良を行えば当然現状の部材費や人件費の高騰などを反映させた価格、つまりかなりの価格アップも覚悟しなければならない。

「それなら新車をやめて中古車へ」という動きもあるが、いまや新車ディーラーでも必死に中古車を販売して利益の上積みを進めようとしているので、程度のいい中古車は右から左へ流れ、展示場に並ぶことはあまり期待できない(そもそもはるか昔から、本当に程度のいい中古車は展示場に並ぶことはないといわれている)。

 悩んでいるならまず実行、ディーラーへ足を運んで情報収集することをおすすめする。顔がつながれば道が開ける(いい話が飛び込んでくる)こともあるのだ。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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