2台で5億円超えの空冷ポルシェ911を従えて日本上陸! 話題の「シンガー」がコーンズと手を組んだ (2/2ページ)

実際に展示されたシンガーの911とは

 今回、発表会場に展示されたのは「Turbo Study」と「DLS Turbo」という2モデルだ。シンガーのモデル構成はクラシック、ダイナミクス&ライトウェイトスタディ(DLS)、ターボスタディ、ダイナミクス&ライトウェイトスタディ:ターボ(DLS Turbo)の4モデルからなる。

 クラシックというのがベーシックなモデルで、DLSというのがカーボンパーツなどを多用して軽量化を施したモデル。ターボはその名の通り、クラシックとDLSにターボを搭載したモデルだ。

 Turbo Studyはポルシェ初のスーパーカーと名高い930型911ターボをオマージュした1台。もちろん、ベース車両は964型911だ。ルックスはオリジナルのポルシェを尊重しつつも、そのパフォーマンスは間違いなく21世紀の品質。スタビリティコントロールなどの安全装備も当然備わる。

 DLS Turboはシンガー最強モデルとなる1台。DLSをターボ化し、1970年代に耐久レースを舞台として大活躍した934/5のオマージュをしたエアロに身を包んでいる。

 このクルマは台数限定となっており、オーナーから預かった964をベースに、リクエストを聞きながら再構築を行う。

 その大幅に拡大されたワイドなフォルムの存在感と洗練された美しさが、ポルシェの美しさを増幅させている。

 シンガーがあくまでそのプロダクトを「再構築したポルシェ911」と呼称するのは、オリジナルへの敬意によるものだ。実際に目にしたシンガーのポルシェ911は、そのオリジナルの美しさを尊重したまま、そのクオリティを2020年代品質まで高めており、オリジナルのデザインがいまだに一級品であることを証明するようだった。

 シンガーが再構築するポルシェは、すでに世界中からオーダーが入っており、納車までには数年を要するという。

 こうして本格的に日本上陸を果たしたシンガー。間違いなくさまざまなスポーツカーファンの心を揺さぶり、日本のスーパーカーマーケットを盛り上げてくれることだろう。


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