「違反じゃないんだからいいだろ」って非常識! まわりの迷惑を顧みない「自己中運転」5選 (2/2ページ)

自分さえ良ければいいという考えは即刻やめるべし!

信号待ちからの発進直後にいきなりウインカーを出す「後出しじゃんけんウインカー」

 赤信号で信号待ちをしていて、青に変わったので発進……と思いきや、前方のクルマがいきなりウインカーを出し曲がる意思表示をする。最近、この手の「後出しじゃんけんウインカー」日常的に行うドライバーが増えていると感じるのは気のせいではないように感じます。

 ちなみに、しかるべきタイミングや場所で合図しなかったり(道路交通法53条1項)、右左折・転回時に交差点の30m手前、進路変更を行う3秒前(道路交通法施行令 第21条)に合図を怠ると道交法違反として罰金6000円(普通車)、違反点数1点が課せられます。

狭い道でぜったいに道を譲らない(こちらに後続車がいても)

 対向車が来たとき、どうにかすれ違えるくらい細い道を走れば一気にショートカットできる……。出勤時など、急いでいるときについ使ってしまう抜け道。これが一方通行であれば何ら問題はないのですが、両方向通行可能な細い道も少なくありません。対向車が来るかもしれないけどイチかバチか行ってみたら……来ちゃった。こちらは後続車もいるし、相手も譲ってくれるに違いな……いつまで経ってもどいてくれない。それどころか対向車のドライバーがこちらを睨んでる。せっかくのショートカットが不毛なロスタイムで台無しに。

道を譲ってもお礼なし!

 道を譲ってもらったとき、サンキューハザードや手をあげたり、何らかのリアクションでお礼をするドライバーが多いなか、しれっと走り去っていく場面もしばしば見掛けます。高級車やスーパーカー、大柄なミニバンなど、どこか人を威圧するようなクルマに乗ったとたん、態度が豹変するドライバーもいます。やがて「譲ってもらえるのがあたりまえの感覚」になってしまうと、運転も乱暴に……。自戒の念を込めて気をつけたいところです。

まとめ:大切なのは察しと思いやり?

 急いでいたり、気に掛けていることがあるときなど、どうしても気持ちに余裕がなくなりがちです。しかし、ふと冷静になってみると、そこまで急いだり、焦ったりする必要がなかったかも……ということもあります。簡単そうで意外と難しい、ついつい疎かにしてしまう。結果としてトラブルにつながってしまうことだってあります。繰り返しになりますが、自戒の念を込めてできるかぎり運転中も「察しと思いやり」を忘れずにいたいものです。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

新着情報