全身カーボンボディに1000馬力エンジンを積んだ怪物86が東北に見参! 風間オートの野望から目が離せない (2/2ページ)

中身も只者ではない「GR86カーボンスペック/ドリフト」

 このカーボン製エアロはすでに市販されており、ラインアップは、片側40mmのワイド化を実現する左右フロントフェンダーをはじめ、フロントバンパー/左右サイドステップ/サイドアンダーフラップ/リヤクォーターパネル/リヤバンパーが基本ベース(一式)となる。

 さらに、追加オプションとしてレーシングボンネット/レーシングバックパネル/レーシングドア/ダッシュボード/ルーフ/リヤガラス(リヤラジエター仕様)/レーシングトランク(アウターのみ)も組み合わせることができる。

 基本ベースと追加オプション製品のいずれもインフュージョンカーボン素材によって成型されており、トータルで装着することで大迫力のフォルムを演出している。ボディパネルのほとんどをカーボン素材へ変更したことにより、このGR86カーボンスペック/ドリフトは約1200kgまで軽量化されているという。

 今後の参戦は未定ではあるものの、基本的に車両はフォーミュラドリフトジャパンのレギュレーションに準じて製作されており、車内にはロールケージが張り巡らされる。エンジンは2JZ-GTE型直列6気筒に換装され、東名パワードのキットを用いて3.6リッターまで排気量をアップ。タービンはギャレット製G40を組み合わせ、最大ブースト2.0kgf/cm2時の最高出力は1000馬力を発揮するというモンスターだ。

 足まわりは、DG-5ドリフトスペック車高調整式サスペンションにSWIFT製スプリングの組み合わせ。ホイールはRAYS製CE28Nプラス、タイヤはYOKOHAMA ADVANネオバAD09を装着している。

 風間オートサービスの風間社長によると、今後は前述のフォーミュラドリフトに限らず、タイムアタックなどさまざまなカテゴリーで走行イベントに挑戦したいとのこと。1200kgの車体に1000馬力のエンジンが組み合わされているのだから、そのパフォーマンスの高さは想像に難くない。

 2024年の86/BRZチューニングシーンにおいて、まちがいなく注目の1台となっている。


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