上位勢はいつも手強いベテランばかり!
その状況下で、角田のドライビングとチームの戦略、多少の運も味方につけて、6戦で3回も入賞しポイントゲットしていることは素晴らしい。
そしてマシンだけでなく、上位5チームはドライバーも粒ぞろい。
レッドブルには昨シーズン、22戦19勝、勝率86.4%と圧勝した、最強最速の王者マックス・フェルスタッペンがいるし、チャンピオン7回のハミルトン(メルセデス)、チャンピオン2回のアロンソ(アストンマーチン)のほか、通算6勝のペレス、通算5勝のルクレール、通算3勝のサインツ、先のマイアミGPで初優勝を遂げたノリス、同じく過去1勝のラッセルと、トップ5チームの10名中8名がGP優勝経験者。
あとの2人も、ポールポジション1回、決勝3位3回のストロールに、昨年F1デビューしすでにスプリントでは優勝経験もあるピアストリと、タレント揃い。おまけに最大のライバルともいえるチームメイトのリカルドも、優勝経験8回、ポールポジション3回の強者。
これら強烈すぎるライバルの一角を突き崩さないと、入賞圏内(10位以内)には入れないのだから、トップ5チームからこぼれているRBのマシンを駆る角田が入賞するのは至難の業だ。
下位5チームといっても、アルピーヌは歴としたワークスチームだし、ウイリアムズは、ドライバーズタイトル7回、コンストラクターズタイトル9回を獲得している名門中の名門。ハースはエンジニア出身の小松礼雄が代表に就任し勢いがあるし、ザウバーだって優勝経験(1回)があるチームで、ドライバーのボッタスは優勝経験10回のベテラン。
RBと角田は、これだけ強力なライバルに囲まれているなかで奮闘しているので、第7戦以降も入賞できたら大きな拍手を送り、日本から応援の声を届けるようにしよう。