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やっぱりいまはコーティング! ワックスのツヤが最高! クルマの「ワックスvsコーティング」論争を考える (2/2ページ)

やっぱりいまはコーティング! ワックスのツヤが最高! クルマの「ワックスvsコーティング」論争を考える

この記事をまとめると

■クルマのコーティングには「ポリマー系」「ガラス系」などが存在する

■ワックスとコーティングには艶や耐久性などにそれぞれメリットとデメリットが存在する

■ガラス系コーティングは業者に依頼すると高額になる傾向にあるが耐久性は高い

ワックスとコーティングってそもそもなにが違うの?

 春や秋など気候が穏やかになってきたタイミングで、洗車場が賑わってくるように感じます。

 さすがに冬の間は水が冷たいので、とても手洗いの洗車をおこなう気になれませんが、夏は夏でカンカン照りの直射日光の元で大汗を覚悟でする洗車もなかなかハードです。

 それでも水を使っている間は多少涼めるのですが、最後の拭き取りからワックスまたはコーティングの段階では思いっ切り暑さが押し寄せるので、それを考えると、まだ暑さがピークを迎える前の時期に行いたいものです。

 しかし日本では梅雨という時期もあるので、さらにその前の5月のうちにワックスまたはコーティングを済ませるのがベストでしょう。

 ところで、そんなワックスとコーティング、どちらが優れているのでしょうか? ここでは以前から取り沙汰されるこの2種の違いにフォーカスを当てて少し掘り下げてみましょう。

■ワックスとコーティングの違い

 ワックス(wax)というのは、英語で蝋(ロウ)のことです。

 お堅く説明すると「融点の高い油脂状の物質」とのことで、昔は動物や植物の油脂を原料としていましたが、近代では石油を精製して得られるパラフィン系の原料が多く使われるようになったようです。

 配合によって特性が変化しますが、たとえばロウソクのように常温では固体で、多くは水の沸点よりも低い温度で溶け、蒸発すると燃焼しやすい特性を持っています。

 また、水を弾く特性や表面の潤滑性を高められることから、家具や自動車のコーティング用途として古くから活用されてきました。

 自動車用高級ワックス成分の代名詞となっている「カルナバ蝋」は「ブラジルロウヤシ」と呼ばれる椰子植物の葉の表面を被う蝋が原料となっているようです。高い光沢性と融点の高さから自動車用として多く用いられています。

 高級ワックスとして有名な「シュアラスター」もこのカルナバ蝋を主原料としています。

 一方で、自動車用コーティングとはどんなものでしょうか。

 自動車用コーティング剤には、ポリマー系、セラミック系などいくつかの種類がありますが、近年の主流となっているのが、DIYで手軽に施工できてそれなりの効果持続性が期待できるガラス系のコーティングです。

 細かくいうと、DIYでも施工可能なガラス“系”コーティングと、本格施工が必要なガラスコーティングにわかれています。

 本格的なガラスコーティングが被膜を形成する仕組みは、「シリカガラスを含んだベース剤のケイ素が酸素と結合して二酸化ケイ素となり、ボディの塗装面と結合することで、強固で硬質な被膜を形成する」ということのようです。

 二酸化ケイ素はケイ酸、酸化シリコンなどとも呼ばれ、原材料として、乾燥剤のシリカゲルや電子基板の研磨剤、光ファイバー、断熱材など広い用途で活用されているようです。とくに硬度の高い結晶を形成する特性を活かして、電球や戦車の複合装甲の一部として使用されることもあるそうです。コーティング剤には、ガラス質と塗膜との結合材として使用されます。

 ちなみにガラス系コーティングのほうはそのプロセスがもう少し簡略化されていて、化学変化ではなく基剤の乾燥硬化で皮膜が形成されるものが多いようです。

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