ついに出走の時間がやってきた!
そうこうしているうちにあっという間に僕の走行時間だ。とりあえず場内を動かしてみるかぎり、そのスペックとは裏腹にGRヤリスはとてもフレンドリーな感じがした。
そして慣熟走行本番だ。走り出してみると、想像以上にヤリスは扱いやすく、まったく扱いに困ることはなかった。コースも1カ所あやふやだった部分はあったものの、なんとか復帰でき、結果的にはまずまずのタイムを残すことが出来た。
そしてそのまま本番1本目が始まった。ゼッケン番号の若い順にふたたびクルマが並びはじめる。僕の参加するクラスは出走順だと最後のため、1時間前後経って僕たちの出走になった。
慣熟走行で少し自信をもつことができたこともあり、少し思い切った運転をした。それでも慣熟走行よりまとまった走りをすることはできたのだが、勢いあまって2本のパイロンにフェザータッチ。これがプラス10秒のペナルティとなり、1本目終了時点ではクラス5番手となってしまった。
1本目の走行が終わり、お昼休みとなる。この時間には1本目の反省を生かしてもう1度完熟歩行をしたりして、昼食をとり、午後の2本目の走行に備えた。
そして、本番2本目の出走の番がやって来た。1本目の反省を生かし、着実に走ることに努めた。その甲斐あって、パイロンタッチもなく、それなりのタイムを残すことができた。とはいえ、1本目の走行のパイロンタッチがなかった場合のタイムより1.5秒ほど遅くなってしまったのが悔やまれるところだ。
ジムカーナでは、本番の2本で良かったほうのタイムをその選手の結果とし、それを比べて順位を決定するのが通例。そして、幸いにも僕はクラス2位のタイムを獲得することが出来た!
最後に、閉会式が行われてそのなかで表彰式が行われる。その後は16時まで2時間ほどフリー走行だ。参加者は思う存分クルマを振りまわし、練習に励んでいた。
TMSC富士ジムカーナは、文字どおり初心者から上級者まで楽しめるものとなっていた。実際、クルマをもってない僕だって、用意されていたレンタカーで十分以上に楽しめたし、ほかの参加者は、参加者同士はもちろんのこと、TMSCの方々とも親しげにお話されていた。このような参加型モータースポーツイベントは、クルマを全開で走らせる機会としての楽しみはもちろん、クルマ好き同士があつまるコミュニティとしての楽しさがあると思う。
そして、このTMSC富士ジムカーナのGRクラスは、もっとも敷居が低いモータースポーツイベントのひとつである。また、GRクラスや各ジムカーナシリーズのクローズドクラスには、B級ライセンスがなくても参加でき、完走することができればB級ライセンスが申請可能となっているため、モータースポーツの最初の一歩としてこの上なく最適だ。
今年度の残りのTMSC富士ジムカーナは、7月7日(日)と9月22日(日)に行われる。また、ほかでもGRクラスを設けているジムカーナイベントが存在する。気になった方はぜひ、今後のイベントに気軽に参加しよう!