このご時世にまさかの値下げでさらなる人気獲得を狙うラングラー
一方、インテリアにも手が加えられている。ダッシュセンターには第5世代「アンコネクト5」システムを搭載した12.3インチのタッチスクリーンがレイアウトされる。
また、サイドカーテンエアバッグをフロントおよびリヤに採用。さらに、「アンリミテッド・サハラ」と「アンリミテッド・ルビコン」の両グレードには、12ウェイ電動調整式のフロントシートが与えられるなど、ユーティリティとセーフティの両面で大きな進化を果たしている。
今回の新型ラングラーの発表に際し、ステランティスジャパンの打越晋社長は、ラングラーは思いのほか若い世代の人々に注目されており、そして実際に乗られていることをアピール。若者の自己表現のためのツールのひとつとなっていることを誇らしげに語った。
また、発表会にはジープオーナーであるお笑い芸人、トータルテンボスの藤田さんも登壇。トークショーでは、「見た目はもちろん、実用性も高く、ジープはすべてを持っている」と心底惚れ込んでいることをうかがわせた。
ここまで、新型ラングラーの魅力をお伝えしてきたが、じつは新型を語るうえでアピールしておきたいことがもうひとつある。それが、価格だ。
国産車・輸入車を問わず、昨今のトレンドではマイナーチェンジや一部改良により、車両価格をアップする実質的な値上げがなかば当たり前となっているのだが、ラングラーはなんと値下げを実施。「アンリミテッド・サハラ」は839万円、「アンリミテッド・ルビコン」は889万円となり、それぞれ31万円、16万円の値下げ。それでいて装備は充実化が図られているというのだから、お得度は値引き幅を大きく上まわることになる。
また、2022年に廃止されたベースグレードの「アンリミテッド・スポーツ」が復活したのも大きい。こちらは799万円と、800万円切りのプライスを実現している。
今回のマイナーチェンジと値下げにより、これまで以上に多くの、そして新たな層の取り込みを目指すジープ。まだまだラングラー人気は続きそうだ。