4座のLMよりも500万円安い6座のLM
後席のシートは、フラッグシップを名乗るにふさわしい仕立てになるよう、どのシートも乗員が自然体でいられるように、人間の骨格などを徹底分析したうえで作られている。とくに、疲労に直結する頭部の揺れを抑えるよう、座面やシート構造を見直している。そのほかにも、クッションやレッグフレームの間に防振ゴムなどを取り入れ、乗員を優しく包み込むような仕組みとした。
なお、2列目にはオットマンが付属しているほか、レクサス最高級本革であるL-ANILNEを採用する。そのほか、アームレストに格納されるテーブルは強度の高いマグネシウム製の天板を取り入れる。とにかく快適性を重視した仕立てだ。シートスライド量は最大で480mmとなっている。もちろん電動で駆動する。
3列目は、限られたスペースながらも、2列目同様に乗員を包み込み、ゆったり座れるような設計としている。リクライニング時には自然な姿勢が保てるように配慮されているとのこと。マルチポジションアップシートを採用するので、リクライニングしていても荷室の確保が可能となる。
フロントシートに関しては、旋回時のGに耐えられるようにホールド性を重視し、クルマとの対話ができるような構造を取り入れている。
そのほか、後席にはセンターコンソールにアクセサリーコンセント(100V)、エアコンの吹き出し口、ユーティリティボックス、HDMI入力端子を装備。加飾には、日本古来より縁起が良いとされる文様の「矢羽根」をモダン柄にアレンジしたヘリボーン柄杢で再現。
音響はお馴染みのマークレビンソン製を導入。本モデルには専用チューニングされたスピーカーを21個配置する。なお、前後独立した制御も可能なので、前席と後席で別々の音楽を流すこともできる。
そのほかにも、音声操作可能な格納式14インチディスプレイを装備しているので、HDMIやUSBなどを使って好きなコンテンツを再生できる環境も整える。
エンジンは2.4リッター直4ターボにハイブリッドシステムが組み合わされ、価格は1500万円だ。4座モデルが2000万円という価格なので、500万円ほどリーズナブルに手に入る点も魅力だ。
レクサスのフラッグシップを感じてみたい人にはオススメの1台といえるだろう。