小さなことでも法律で禁止されている場合あり
水はね
水はねは、雨の日によく起きる出来事で、水をかけられた歩行者は非常に迷惑だと感じます。
道路は、中心から端にかけてわずかに湾曲しており、道路上に水が溜まらないような構造になっています。そのため、道路から流れてきた雨水は道路の端に溜まりやすく、右左折や路端停車のために左に寄ったときに歩道に水をはねてしまうことがあります。
また、道路交通法第71条「運転者の遵守事項」には、「ぬかるみ または 水たまりを通行するときは、泥よけ器を付け、または徐行する等して、泥土、汚水等を飛散させて他人に迷惑を及ぼすことがないようにすること」と定められていることからも、クルマの運転者が水をはねないよう注意しなければなりません。
急なドア開け
路端停車をしているクルマから人が降りるときに容赦なくドアを勢いよく開ける人も歩行者からすると迷惑です。場合によっては、クルマの真横を通過している最中にドアを開ける人もいます。路端に停車したクルマから降りるときは、周囲に危険を及ぼさないか確認してからドアを開けるようにしましょう。
横断歩道や交差点での停車
横断歩道や交差点での停車は、歩行者だけでなくほかの交通の迷惑にもなります。タクシーや送迎しているクルマからすれば、横断歩道・交差点やその付近で乗降させた方が良いという考えになるのはよくわかります。
しかし、道路交通法に定められているように、交差点、横断歩道、自転車横断帯、踏切、軌道敷内、坂の頂上付近、勾配の急な坂、トンネルなどでは駐車・停車が禁止されています。そのため、横断歩道を塞ぐように停車したり、交差点を通行している途中で停車したりすることはできません。
基本に立ち返って、いつも停車・駐車している場所や乗降させている場所が違反場所でないか再確認しましょう。
公共の場所であるという認識
道路は公共の場です。道路を利用する人同士による迷惑の連鎖を止めるためには、道路を利用するすべての人が法律に定められている基本ルールに則って道路を利用することが大切だといえるでしょう。