この記事をまとめると
■「フォーミュラジムカーナ2024」が三重県・鈴鹿ツインサーキットで開催された
■ヴィッツGRMNによるワンメイクで10の大学の自動車部によって争われた
■優勝したのは近畿大学で、上位3校は9月に開催される全国大会への進出が決定
2024年最初の予選を制したのは近畿大学自動車部
学生のための新しいジムカーナ大会として、昨年から実施されている「フォーミュラジムカーナ2024」の開幕戦が、三重県・鈴鹿ツインサーキットで開催された。「フォーミュラジムカーナ」は4年制大学公認の自動車部で、継続的かつ意欲的に活動するチームが参加できる、新時代のジムカーナカテゴリー。競技は自動車メーカー協力のもと、同一車種・装備によるワンメイク形式が採用されている。こうすることで、参加校の負担が少ない形で、純粋に学生たちのドラビングスキルとチームワークが競われているのだ。
開幕戦の車両は昨年と同様に大会の協賛であるTOYOTA GAZOO RacingからヴィッツGRMN、タイヤは今大会では初の装着となるダンロップDIREZZA ZⅢGAが貸与されている。シートはBRIDEのZETA Ⅳ、キャロッセのブランドからリリースされるCUSCOの4点ハーネス、エンジン、ミッション、ブレーキフルードといったケミカル類はMoty’sの製品を使用。また、よりレーシーな走りができるように、小倉クラッチのメタルクラッチに変更がなされている。
決戦の舞台となる鈴鹿ツインサーキットに集ったのは書類選考を勝ち抜いた10校で、大阪経済大学、関西大学、大同大学、東海大学、同志社大学、甲南大学、大阪大学、近畿大学、神戸大学、立命館大学がエントリー。
開幕戦を制したのは、3人で4分5秒832の好タイムを記録した近畿大学だった。2位には大阪大学、3位には初出場となる大同大学が入った。上位3校は、9月に滋賀県・奥伊吹モーターパイクで開催される全国大会への進出が決定。なお、4位に入った大学も決勝進出の可能性を残しており、現在調整中とのことだ。
さらに、今シーズンからは新たに女子クラスが新設され、関西学院大学(3名)と近畿大学(3名)の2校が出場。
車両は日産からノートオーラNISMOが提供され、速さを競う既存のクラスとは異なり、1分45秒というターゲットタイムにどれだけ近づけるのかを争う、マネジメント力が試される。また、合算タイムではなく、個人戦なのも女子クラスの特徴だ。
各選手とも見事なマネジメント力を披露し、タイムの差は非常に僅差。そんななか、1分45秒080を記録した近畿大学の宮内幸亜細耶さんが、記念すべき女子クラス初の勝利を飾った。
フォーミュラジムカーナは6月29-30日に福島県・エビスサーキットで第2戦の予選、8月10日-11日に広島県TSサーキットで第3戦が行われ、予選を勝ち抜いた大学は9月21日-22日に滋賀県・奥伊吹モーターパークで決勝大会が開催される。