最近流行のクルマの「サブスク」! ぶっちゃけ「何がよくて」「ネガな点はどこ」なのかまとめてみた (2/2ページ)

サブスクだけの専用グレードが選べる場合も

 また、KINTOはサブスクを通じて、クルマに関する新しいサービスも提案している。もっとも人気が高いのはKINTOアンリミテッドだ。プリウス、ヤリス、ヤリスクロスにKINTO専用のUグレードを用意して、各種のアップグレードも可能だ。これは、マイナーチェンジなどで新たに採用された機能も含め、安全装備のブラインドスポットモニター、パーキングサポートブレーキなどをあとから装着できるといったもの。

 さらにKINTOは、新しいサービスの提供を目的にするから、サブスクではなく購入した車両に関するアップグレードも行っている。たとえばKINTOファクトリーと呼ばれるサービスによるRAV4のヘッドライトだ。RAV4は2021年12月に行った一部改良で、バイビームLEDなどを含む新しいヘッドライトを採用した。これを2021年11月までに生産された車両にも14万8500円で装着できる。

 このほか、2024年4月下旬、販売店にランドクルーザー250について尋ねると「抽選でお客さまと商談している」といわれることが多かった。その点でKINTOであれば「5〜8カ月で納車可能」とされている。

 ただし、KINTOはカーリースだから契約期間満了後に車両を必ず返却せねばならない。自分の所有にはできず、盲導犬を含めて動物の同乗も禁じられている。このようにKINTOは、使用上の縛りが多くユーザーを悩ませるが、ランドクルーザー250のように「KINTOなら使えます」という車種もある。

 今後はスバル車でもKINTOのサービスを始めるから、欠点や注意点も把握した上で、必要に応じて検討するといいだろう。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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