回生の使い方次第で燃費性能が大幅に変わる
EVは、走るために使った電気の一部を、減速する際に回収し、回生によってバッテリーに充電できる。エンジン車ではできなかったエネルギー収支だ。また、磁力による減速度を活用し、速度調節ができる。それが、ワンペダル操作だ。
EVの一充電走行距離は、回生を多用した運転をすることで、カタログ値以上に距離を延ばすことも不可能ではない。
山道を登る際の電気の消費は多くなるが、逆に坂を下れば、速度だけでなくマイナスのエネルギーも加わって、回生による充電量を増やすことができ、走行距離を延ばすことにつなげられる。
EVでのエコ運転は、単にアクセルペダルの操作をおだやかにするだけでなく、速度調整する際にブレーキではなくアクセルペダルの戻したことによる回生の利きを利用することで、省電力あるいは走行距離の延長につながる。
ちなみに、3世代目のプリウスに私が乗っていたとき、DではなくBレンジにシフトして市街地を運転することで燃費が伸びた。
EVほどの回生効果はなくても、モーターを併用するハイブリッド車でも、回生を積極活用するとガソリン消費を抑えられる車種があるかもしれない。ちなみに、現行プリウスではBレンジの燃費効果をあまり感じられなかった。