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ハイブリッドやEVの「回生」はムダに捨ててたエネルギーを拾う行為! 燃費や電費が伸びる仕組みを改めて解説する (2/2ページ)

ハイブリッドやEVの「回生」はムダに捨ててたエネルギーを拾う行為! 燃費や電費が伸びる仕組みを改めて解説する

この記事をまとめると

■EVやHEVなどの電動車では「回生」が発生する

■走るために使った電気の一部を減速時に回収することを回生という

■EVやHEVで上手に回生を行えば省電力となり、走行距離を延長することも可能だ

電気自動車だけでなく電車も使ってる「回生」

 回生(かいせい)とは、エネルギー回収の意味があり、英語ではregeneration(リジェネレイション)という。ジェネレイションと聞くと、「世代」との意味を思い浮かべるかもしれないが、発電の意味がある。リジェネレイションというと、再発電の意味になる。それを回生と呼ぶ。

 回生は、電気自動車(EV)に限らず、電車も使っている。そして電車では、走行することを力行(りきこう)と呼んでいる。

 発電は、磁力を持つ回転軸と、それを囲む磁力を持った筒状の容器で成り立つ発電機によって行われる。回転軸も容器も磁石で構成され、互いの磁力の効果で電気が生まれる。

 モーターも、磁石でできた回転軸と、磁石で構成される容器という構造だ。つまり、モーターと発電機は同じ構造なのだ。

 その装置に、電気を流せばモーターとして回転力を生み、外からの力で回転させれば発電機として電気を生む。たとえば、水力発電所は、ダムから落下する水の力を利用して発電機をまわす。火力発電は、燃料を燃やして高温の蒸気を発生させ、その蒸気で羽根をまわして発電機に回転力を与え、電気を生み出す。

 前置きが長くなったが……、EVなどのモーター駆動のクルマは、バッテリーからの電気をモーターへ流すことで発進し、加速する。逆に、アクセルペダルを戻したり、ブレーキペダルを踏んで減速したりすると、速度という力でモーターがまわされ、機能が発電機へ切り替わり電気を生む。そして、バッテリーに充電することができる。

 回生では、磁力という抵抗が働くので、エンジンブレーキのような減速度を生じる。ここだけを話せば、回生ブレーキといういい方になる。

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