この記事をまとめると
■自動車教習所の教官にはかつて破天荒なことをしている人が存在していた
■実際に目にするケースはまれで、バレないように行っていることが多かった
■パワハラやセクハラ、物品の受け取りはタブーとされている
自動車教習所の教官がやってはいけないこと
教習所の教官のなかには、破天荒なことをしたり、嘘のような本当の話を経験していたりする人がいます。今回は、元教官が教習所の教官の裏事情について解説します。教習所の教官も人間なんだとわかる一面をご覧ください。
破天荒なことができない現代の教官たち
教習所の教官の破天荒な行動や嘘のような本当の話というのは、実際にあるといえばありますが、ほとんどの場合は公になることはありません。というのも、破天荒なことや嘘のような本当の話の多くは、秘密裏に行われているからです。
そのため、筆者が実際に経験したり現場を目撃したりしたことはありません。ただ、筆者が教習所の教官になるときに先輩からいわれた警告や助言がいくつかあります。警告や助言としていわれるということは、過去に事例があった可能性が高い出来事といえるでしょう。よって、今回は筆者が教習所の教官になるときに言われた警告や助言の一部を紹介します。
先輩からの警告や助言その1:人間関係
先輩から「人間関係には気をつけろ」と、かなり言われました。この人間関係というのは、教官同士の人間関係だけでなく、教官と教習生との人間関係も含まれています。
たとえば、教習生と教官がケンカをしたり、セクハラやパワハラなどのハラスメントをしたり、男女の関係で問題になったり、トラブルに発展したりすると最悪の場合、解雇されることもあると聞かされました。
そのため、教習所の教官は、接遇や言葉遣い・いいまわしなどに注意し、特別な感情を抱かないよう気をつける必要があります。
先輩からの警告や助言その2:モノの受け取り
先輩から言われた意外な警告や助言に「モノの受け取り」があります。これは、お菓子や飲み物などの飲食物をはじめ、金銭や物品の授受など、あらゆるモノを受け取るのはNGということでした。
なぜ、モノの受け取りがNGなのかというと、いわゆる賄賂として捉えられてしまう可能性があるからです。たとえば、教官の好みの食べ物や飲み物を渡す代わりに教程を進めるよう催促され、技術や知識が身についていないのに教習を進めた場合、不正な手段で免許を取得したということになります。このような誤解や忖度などがないようモノを受け取らないこと、と警告・助言されました。
禁止事項とされているのは教習生が在籍している間のこと
ここまで先輩からの警告や助言として、教習所の教官の禁止事項の代表例を紹介してきました。ただし、これらはあくまでも教習生が教習所に在籍している間に限った話です。つまり、教習生が教習所を卒業したあとは、個人の判断で人間関係を築いたり、モノを受け取ったりしても問題はないということになります。実際に教官と元教習生が結婚したという話があることからも、教官は思いのほか破天荒(?)なのかもしれません。