続々とアジア各国に進出する中国メーカー! 勢いはあるものの「焦り」のようなものが見え隠れする現状 (2/2ページ)

さらに中国メーカーが増えることは確実!

 タイでも最初に市場進出したのはMGであった。それから10年、今回のバンコクショーではメインといえるだけでも8つの中国系ブランドがブースを構えており、メディアに限っていえば話題を独占していたように見えた。

 そんなこともあり、「これ以上は増えないだろうなぁ」と思っていたのだが、ある関係者から「すでに次回(2025年開催)について、さらに4つの中国系ブランドが出展の申し込みをしているようだ」との話を聞くこともできた。現状でもショー会場を見渡すと中国系の出展が多く、そしてかなりカオス的な雰囲気にもなっているだけに、意外過ぎる話だと感じた。

 市場占有率で圧倒的な実績を誇る日本メーカーとは異なり、実績的裏付けがないなか出展ブランドが増えているので、どこかカオスな雰囲気が漂っているのである。

 しかし、意外な話はこれだけではなかった、同じ関係者から、「このままいけば、中国系ブランドだけでタイにて【中国車モーターショー】を開催するかもしれない」と、冗談交じりながら、そんな話まで飛び出した。中国やベトナムで、国際的なモーターショー開催と同タイミングで、近い場所で独自にモーターショーのようなものを開催したブランドが過去にあったと聞いていただけに、冗談交じりとはいっても、けっして冗談として受け入れることはできなかった。

 次回に増えるとされる4ブランドとともに、タイでの中国系ブランドの動きは、スピード感だけでなく多様な動きをみせていきそうだが、その姿勢の裏には、いままでとは異なる焦りのようなものも強く感じる。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

-

愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

新着情報