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日本のドアロックは「安全装備」! そろそろアメリカのように「防犯装備」としての機能が必要な時期がきている!! (1/2ページ)

日本のドアロックは「安全装備」! そろそろアメリカのように「防犯装備」としての機能が必要な時期がきている!!

この記事をまとめると

■クルマのドアロックは防犯だけでなく「安全装備」としての役割も果たしている

■タクシーでは出庫後にすべてのドアの施錠確認を行うほど交通トラブルへの対策を講じている

■日本でも今後はドアロックを「防犯装備」と意識して使用したほうがよさそうだ

ドアロックは安全と防犯のふたつの役目を担っている

 クルマに乗るときにまず行うのは「ドアの開錠」、つまりドアロックの解除となるだろう。リアルなカギからスマートキーとなっても、ドアロックを解除して車内に乗り込むということには変わりはない。「カギ」というからには、世間一般の認識どおりクルマのドアロックも「防犯装備」のひとつといえるのだが、日本の車両についての「とびら(ドア)」に関する技術基準の法令をみると、「ドアロックは、ドアの偶発的な開放を防止できるように設計されていなければならない」とされているので、防犯だけではなく「安全装備」という認識もあるようだ。

 かつて昭和のころのホンダ車には、ドア内側のドアロックノブの近くに「ロックしましょう」というステッカーが貼ってあった(いまでは復刻版のステッカーが広く販売されている)。前出の法令のような意味もあり貼られていたようだが、確か当時、「ドアロックは安全装備か防犯装備なのか」といった論議があった。さすがに都市部は異なるが、当時は地方のいわゆる「田舎」などと呼ばれていた地域では、ドアロックして駐車するという習慣はあまりなかったと記憶している。

 令和となると、さすがに世界的に治安のいいことで知られる日本でも、車両盗難が日常化しているし、ドアロックは防犯装備としての存在感が圧倒的に目立っている。単純に車両盗難だけではなく、さまざまな犯罪に対しての防犯効果も高いのである。

 たとえばあるタクシー会社では、出庫に際してすべてのドアの施錠確認をしていると聞いたことがある。交通トラブルなどで相手方が自分の車両から降りてくれば、すぐにドアを開けようとしてくるので、そのようなトラブルを回避するためにもドアの施錠を徹底するようにしているようだ。

 これは何もタクシーに限ったことではない。多様化する社会では何が原因で他人とトラブルになるかわからない。煽り運転を繰り返され、最終的にクルマを停止させられ相手方がドアを開けて車外に引き出そうとしてくるようなこともあるので、防犯のためにもドアロックは心がけたほうがいいだろう。

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