トラックの安全装備もここまできたか! UDトラックスの「新コンドル」がスゴイ (2/2ページ)

安全装備がすごい!

 とくに注目するべきは、最新の安全装備だ。交差点進入時や車両直前の危険に対する警報機能に加えて、車両の左側にいる自転車などを検知し、対象が巻き込まれる可能性がある場合に警報を発する側方衝突警報装置(BSIS:Blind Spot Information System)を搭載した。

 また、インストルメンタルパネル中央に設置したカメラで、ドライバーの状態(瞼や目の状態・視線・顔の向きや位置など)をモニターし(DSM:ドライバーステータスモニター)、不注意運転・漫然運転・わき見・居眠り・ながら運転などを判断。危険を察知したら、音・警告表示・エアコンの冷気などで注意を喚起するのだ。万一、ドライバーが運転不能などの状態に陥ったと判断した場合は、ドライバーがスイッチ操作することで、システムが安全に車両を停止させることもできる。

 スイッチが押されない場合でも、DSMや車線逸脱警報装置(LDWS)によりシステムが自動的に作動して、徐々に車両の速度を落として停止させる。このほかにも、カメラで道路標識を検知することで、ドライバーが見落とすなどして規制に従っていない場合は、音や表示で警告する。制限速度標識の場合は、リミッターによる速度調整機能もついている。

 新「コンドル」は、いすゞ自動車からOEM(相手先ブランド製造)で供給されており、「フォワード」をベースに作られたトラックだ。近年、自動車メーカーはOEMを積極的にとり入れる傾向にあり、いわゆる兄弟車が増加している。それぞれのメーカーが最新の技術を提供し合うことで、より安全性・利便性・経済性・環境性などに優れたクルマが、生まれてくるようになったわけだ。


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