自動運転はクルマの世界だけじゃない! 建機や重機の世界でも進む無人化で災害救助がもっと早くなる!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■クルマの自動運転化が進んでいる

■建設機械の自動運転化は古くから行われており導入のハードルが低い環境にある

■無人建機の現在や今後について解説

無人化の実証実験や導入のハードルは低い

 自動運転やAI化が目まぐるしく進んでいる昨今、建設機械も決してその例外ではない。それどころか、ロボット化への取り組みが始まった歴史は古く、すでに1960年代ごろには開発・導入が熱心に進められていたという。背景として、高度成長による建築ブームが起きたことで、人手不足対策・効率化・安全対策などが、急務になっていたからであったと考えられている。

 また、建築現場の多くは私有地あるいは閉鎖空間であるため、一般人の立ち入りが制限されている。ゆえに、建設機械は活動現場において、道路関連法令がほとんど適用外になるのだ。すなわち、工場内で稼働する産業ロボットと同様の扱いなので、ほかの分野よりも自動化・無人化の実証実験や、導入のハードルが低い環境にあるといえる。

 建設機械の無人化は、必ずしも完全な自動運転化ばかりを指すわけではない。機械の操作をその場で直接行わない「遠隔操作」も含んでいる。たとえば、ユニック車のクレーンを動かすとき、ワイヤードリモコンを使用して遠隔操作をするなどといった場合も、広義には無人化の一形態といえるわけだ。

 現在では、GPS・5Gの利用・IoT化・AI化などが進んだことにより、無線による遠隔操作やあらかじめプログラムすることで、意志を持つロボットのように正確な作業を行うことも、夢ではなくなってきているのである。


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