マニアがいるのも頷ける面白さ! 一度は生で見てみたい日本のユニークな信号機4選  (2/2ページ)

見つけたら思わず写真を撮りたくなる!

 そして全国的に見ても、とても珍しい信号機が設置されているところもあります。まずは、滋賀県長浜市などで見られる、集約灯器と呼ばれる京三製作所の信号機。これはまるで傘をかぶったミノムシのように、タテ型の信号機が4つ集約されているもので、柱を4つ設置するスペースが取れないため、4方向分の信号機が一体となっているものです。集約型としては、ヨコ型の信号機がまるでドローンのように4方向に一体化されている小糸工業のものもあります。

 続いて石川県や福井県で見られるのが、通常のヨコ型の信号機を改造して、「とまれ」という文字が赤く点灯するようになっているもの。これは通常の「止まれ」の標識と並んで設置されていることが多く、車両を感知すると赤い「とまれ」の文字が点滅し、注意を促します。

 つぎに、信号といえば赤・黄色・緑なのに、「赤・黄色・黄色」? とびっくりしてしまうのが、山梨県南都留郡に設置されている信号。これは変則的な交差点で側道からの合流が必要な形状となっているため、緑ではなく黄色を点滅させて注意して進むよう促しているとのこと。そのため信号機には「側道車専用」と書かれています。

 最後に紹介するのは、色は赤・黄色・緑の3色なのですが、なぜか緑だけが丸く点灯せず、矢印になっている信号。これは和歌山県和歌山市などの、一部地域で見ることができます。矢印信号というと、赤信号と同時に緑の矢印が点灯するのが一般的なのですが、ここでは赤信号は点灯しません。というのは、T字路で左折しかできない道路となっているので、わかりやすくするためではないかといわれています。

 ということで、初めてドライブに出かけた土地などでは、まだ見たことのない信号機に出会えるかもしれませんので、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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