公認車検を取得するデコトラは平成の時代から存在していた
日本の文化として知られるデコトラは、過激なビッグパーツや派手な電飾などで装飾されているため、違法改造車だと思われてしまうケースが多い。しかし、ド派手なデコトラであればあるほど、合法改造車である可能性が高い。車検のたびに飾りを外すよりも、構造変更をするほうが得策だからである。
また、貨物車であれば毎年車検になるのだが、キャンピングカーや事務室車の場合は、2年ごととなる。そのようなメリットが存在するため、プライベートでデコトラを所有している人の多くは、正規の手法で車検を取得している。突起部分に緩衝材を取り付ける必要性がある場合も存在するが、毎回飾りを外すことを考えたらラクなものだろう。そのほか、電飾部品にも細かな基準が設けられているが、それさえクリアしてしまえば、デコトラで車検をとおすことは意外にも難しくないのである。
公認車検を取得するデコトラは、平成の時代から存在していた。飾りを装着したときの寸法で、構造変更をしてしまうというやり方だ。そうすることで軽トラの場合は普通車と同じ区分に変更されてしまうが、2トンの箱車では同じ1ナンバーの範囲内で収まるため、構造変更によって生じる変化はない。仕事車の場合は飾りの重さ分だけ最大積載量が減らされてしまうため、注意が必要だ。
ともあれ、デコトラ=違法改造車という考え方は、もう古い。すべてのデコトラが合法なのだとはいわないが、すべてが違法改造車だと決めつけてしまうのも誤っている。その部分を理解しながら、デコトラという文化に触れて欲しいと願う次第である。