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なぜかデコトラ乗りは「バニング」と「街道レーサー」が好き! 改造車の「兄弟ジャンル」といえる意外な共通点とは? (2/2ページ)

なぜかデコトラ乗りは「バニング」と「街道レーサー」が好き! 改造車の「兄弟ジャンル」といえる意外な共通点とは?

この記事をまとめると

■デコトラはほかの改造車とは一線を画す日本独自の文化

■だがバニングと街道レーサーはデコトラと兄弟関係にあるといえる

■デコトラ乗りがバニングと街道レーサー好きなのはいずれも日本発祥の文化であることが影響している可能性

デコトラのイベント会場でもよく見かけたバニング

 トラックをベースにデコレーションを施す、日本独自の文化「デコトラ」。1960年代から現代に至るまで続いている改造車のジャンルだが、デコトラはとにかく個性的な存在だ。

 多くの改造車が軽量化を目指し、FRP素材のエアロを装着する。そして安定性や見た目のカッコよさを求め、ローダウンなどによりクールにキメている。しかし、デコトラは重量のあるステンレスや鉄で製作された、空気抵抗を気にしないような大型の飾りを纏う。しかも電飾パーツにこだわる傾向が強く、昼と夜で異なる姿を披露するというところも、デコトラならではの特徴だといえるだろう。

 そんな独特の世界観を持つデコトラだが、不思議と兄弟と呼べるようなジャンルが存在する。昭和や平成初期では、ハイエースやキャラバンなどをベースにしたバニングが、それだ。バニングとはエアロパーツでキメたワンボックスカーのことだが、デコトラ乗りが自家用車として乗る傾向にあった。そのため、バニングにデコトラ用のアイテムを採り入れるケースも多く見られ、デコトラのイベント会場にもバニングが当たり前のように来場していたのである。

 そんなバニングのルーツは、じつは日本ではなくアメリカにある。ゴージャスなインテリアに、ハデなカラーリング。そんな車体に大きなタイヤを履かせ、サイド出しマフラーなどのカスタムで1970年代にブームになったアメリカの「バンニング」という文化を、日本流にアレンジしたのがきっかけだった。

 1980年代に入るとブームは過熱していき、エアロパーツでキメるという日本独自のスタイルが確立。そうして、1990年代にはバニングの黄金期に突入する。

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