この記事をまとめると
■大阪オートメッセ2024の注目ブースを振り返る
■1号館で見つけた「XADO」に注目した
■ウクライナ発のケミカルメーカーだ
日本ではまだ多くを知られていない「XADO」のブースを深掘り
2024年2月10日〜2月12日の期間、大阪港湾部のインテックス大阪で開催された「大阪オートメッセ2024」。
期間中には速報で会場のリポートをお送りしましたが、ここでは開催の様子、紹介しきれなかったブースや展示車両を振り返り、あらためて紹介していきたいと思います。
今回はショップやメーカーのブースが集まった1号館で見つけた、「XADO(丸井商会)」が出展していたオイルや添加剤を紹介していきましょう。
いま世界的に話題となっているウクライナで生まれた添加剤メーカー
アニメのラッピングが施された「トヨタGR86」の前に、同じようなアニメ風の出で立ちのキャンペーンギャル2人という、ほかとは一風変わったアプローチのブースを見つけて近寄ってみると、そこは見慣れないケミカルメーカーのブースでした。
みなさんは「XADO」というケミカルメーカーをご存じでしょうか? 私は不勉強ながら知りませんでした。
「XADO=ハドゥ」と読むようです。このメーカーは1991年に、いまロシアに侵攻されて話題となっているウクライナで発足されました。
「XADO」は「REVITALIZANT」という独自の技術を活用したオイルの添加剤をはじめ、オイル本体、グリスなどの潤系の製品を開発販売しているメーカーだそうです。
このブース展示をおこなっていた「丸井商会」は、2018年から正規代理店としてこの「XADO」の製品を日本で販売開始しました。今では世界30カ国以上で製品を展開しているそうです。
この「XADO」がコア技術としている「REVITALIZANT」というのは、エンジンなどの機械の内部において、稼働状態で金属表面の破損を分子レベルの特殊なプロセスによるコーティングで修復する、というものだそうです。
傷のあった金属表面には、硬度の高いセラミック金属のパッチが施されるので、傷が入る前に近い状態に復帰することができるのだとか。
イチオシと紹介してくれた製品は、「REVITALIZANT」技術を使った第2世代の製品だという「EX120」というオイル添加剤です。第1世代と比べて、保護、修復、表面再生性能が20%向上しているのだそうです。
添加剤の他に、オイル本体もラインアップにありました。こちらも「REVITALIZANT」の添加剤テクノロジーを最大限活用しつつ、これまで培ってきたケミカル合成技術をフルに投入し、コスト面での妥協をせずに最高レベルの性能を実現したものとのことで、品質に対する自信から「Lixury Drive」と名づけられています。
こちらは「Lixury Drive」よりリーズナブルな「ATMIC OIL RED BOOST」というラインです。部分合成に分類される“水素化分解ベースオイル”を使い、「REVITALIZANT」技術を加えて性能レベルの高いオイルを作り出したとのこと。このシリーズは発売されたばかりの新商品のようです。
このほかにもミッションオイルやグリスなどもラインアップされているようです。気になった人は「丸井商会」で検索してみてください。