4人で300km/hオーバーの世界をオープンで堪能できるって心底贅沢! 「稲妻」の名をもつマセラティ・グランカブリオが開く新境地 (2/2ページ)

環境に優しい真のラグジュアリースポーツカー

 インテリアはデニムとアイスカラーのコンビネーションで仕上げられており、スポーティなテイストが十分に表現されているのが特徴だ。

 そしてこの容姿端麗なモデルが環境に配慮したBEVであることを知れば、カスタマーの目はそれに釘付けになることは確かだろう。

 注目のパワーユニットは、これまでのグランカブリオが3リッターのV型6気筒ターボだったのに対して、このフォルゴレではもちろん3基のエレクトリックモーターがその役を担うことになる。800Vのバッテリーパワーシステムに搭載される出力300kWのモーターはフロントに1基、リヤに2基が搭載され、トータルの最高出力は760馬力、最大トルクはじつに1350Nmという数字。

 実効蓄電池容量は92.5kWh、放電容量560kWのバッテリーは独自のバッテリーパックの設計により、フロアの低い位置に搭載され、満充電からの走行可能距離は450kmを可能にする。

 4WDの駆動方式を持つグランカブリオ・フォルゴレは、そのパフォーマンスでもフォーミュラEと同様に、世界の第一線に位置するモデルだ。0-100km/h加速は2.7秒、最高速は325km/hに達し、その気になれば4人のドライバーとパッセンジャーが同時に、オーバー300km/hの世界をダイレクトに体験することもできるのだから。

 新型グラントゥーリズモに加わった新たなファミリー、グランカブリオ・フォルゴレ。それはもっとも環境に優しい真のスポーツカーであり、またラグジュアリーカーでもあるのだ。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
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